WBA・IBF世界スーパミドル級王座統一戦
WBAチャンピオン | ミッケル・ケスラー(デンマーク) 戦績:48戦46勝35KO2敗 |
IBFチャンピオン | カール・フロッチ(イギリス) 戦績:32戦30勝22KO2敗 |
ミッケル・ケスラー対カール・フロッチの再戦の試合内容(前編)
WBAチャンピオンのミッケル・ケスラーとIBFチャンピオンのカール・フロッチが3年ぶりに激突するスーパーミドル級王座統一戦。ヨーロッパで絶大な人気を誇る2人のボクサーが、2本のベルトとプライドをかけて拳を交える注目の再戦です。
3年前の初対決は、ミッケル・ケスラーの母国デンマークで行われ、ミッケル・ケスラーが12ラウンド判定勝ちを飾りました。再戦の舞台は、カール・フロッチの母国イギリス。デンマークからイギリスへ舞台を移したライバル対決は、再び壮絶な死闘になりました。
試合は、地元の大声援を受け、立ち上がりから左ジャブを連打してプレッシャーをかけるIBFチャンピオンのカール・フロッチに対して、WBAチャンピオンのミッケル・ケスラーがブロッキングしながら左ジャブを突き、距離を詰めようとする展開で始まります。
【Photo:The Ring Magazine】
「ケスラーもフロッチも左ジャブがすごいよ!タイプは違うけど、お互いに左ジャブで組み立てるボクサーだね。左ジャブの次のパンチが勝負になりそうな雰囲気だぞ。どっちが先に大砲を打ち込むかな?」と両者の作戦に注目する管理人。
2ラウンドに入ると、ミッケル・ケスラーがプレッシャーを強め、積極的にパンチを打ち込みます。ところが、ラウンド中盤、カール・フロッチがオーバー・ハンド・ライトをミッケル・ケスラーのテンプルに叩き込み、ミッケル・ケスラーの動きが止まります。
「うわっ、効いた!」と思った瞬間、カール・フロッチがミッケル・ケスラーに襲いかかります。しかし、ミッケル・ケスラーはクリンチとフットワークを使って追撃を回避。カール・フロッチのパンチ力を改めて実感できるラウンドでしたね。
【Photo:The Ring Magazine】
3ラウンドは、カール・フロッチがプレッシャーをかけ、ミッケル・ケスラーが主導権を渡さないよう応戦する展開が続き、迎えた4ラウンド。ミッケル・ケスラーが左ジャブと左フックを増やし、攻撃に転じます。
「ケスラーは、警戒されている右ストレートを温存して、左フックを多用してるね。もうひとつのフィニッシュブローで主導権を奪い返す作戦かな?」とミッケル・ケスラーの作戦に興味津々の管理人。ミッケル・ケスラーはいつもより攻撃的なボクシングをしていますね。
6ラウンドには、ミッケル・ケスラーが強烈な左フックを叩き込み、カール・フロッチの腰が落ちます。しかし、驚異のタフネスを誇るカール・フロッチは攻撃することで追撃を回避。すさまじい攻防が繰り広げられています。
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