ミッケル・ケスラー対カール・フロッチの再戦の試合内容(後編)
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「カール・フロッチだから耐え切ったパンチだよ。アラン・グリーンを失神させた左フックと同じような角度だったけど、すごいな、フロッチの打たれ強さは!ミッケル・ケスラーが盛り返し始めたんで、試合が一気にヒットアップしたきたね」と大興奮の管理人。
「ケスラーのペースになるかな?」と思った7ラウンド終盤。今度は、カール・フロッチが強烈な左フックを叩き込み、ミッケル・ケスラーの動きが一瞬止まります。一進一退のすさまじい攻防が繰り広げられています。
8ラウンドには、カール・フロッチがミッケル・ケスラーに強烈なフックを叩き込むシーンが続き、ミッケル・ケスラーがフラフラになる場面が増えます。ミッケル・ケスラーのカウンターも決まっているのですが、カール・フロッチが我慢して前進するので、ミッケル・ケスラーは本当に苦しそうです。
【Photo:The Ring Magazine】
「打たれ強さの差が出てきたかな?フロッチもかなりきつい戦いだと思うんだけど、打たれたときのダメージはケスラーのほうが深い気がするなあ。初戦以上の死闘じゃないかな?」とお互いのプライドがぶつかり合う名勝負に大きな拍手を送る管理人。
ラスト3ラウンドはまさに死闘!疲れの影響で、動きが鈍くなり始めたカール・フロッチに対して、ミッケル・ケスラーがスピードで勝負するボクシングで主導権を握ろうとします。11ラウンド終了間際には、ミッケル・ケスラーが力を振り絞って連打を叩き込みます。
「ポイントがめっちゃ競ってるんじゃないかな?最終ラウンド勝負になるかも」と両雄に大きな拍手を送る管理人。12ラウンドは、お互いがギリギリの状態でパンチを交換する激戦となり、持てる力を出し切り、試合終了のゴングが鳴り響きます。
勝敗は3人のジャッジに委ねられ、3人のジャッジすべてがカール・フロッチを支持。ヨーロッパを代表する人気ボクサーが3年ぶりに激突した注目の再戦は、カール・フロッチがミッケル・ケスラーに12ラウンド判定勝ちを飾り、王座統一戦に成功しました。
【Photo:The Ring Magazine】
2人の世界チャンピオンが持てる力を出し切った、すばらしい熱戦でしたね!結果的に、カール・フロッチのタフネスとパワーが、ミッケル・ケスラーのテクニックと強打を封じ込めた内容だったと思いますが、勝ったカール・フロッチだけでなく、敗れたミッケル・ケスラーにも大きな拍手を送りたいです!
さあ、カール・フロッチが勝ったことで、アンドレ・ウォードとカール・フロッチの再戦が現実味を帯びてきました。最近は北中米のファンから「戦う解説者」と揶揄(やゆ)され、カール・フロッチからも「ベルトを持っているだけで満足する逃げ腰チャンピオン」と好き放題言われているアンドレ・ウォード。「神の子」の回答に注目しましょう。
ヨーロッパを代表する2人の人気ボクサーが激突した3年ぶりの再戦。頂点で戦い続けるトップファイターのプライドと執念がぶつかり合った感動的な名勝負でした。カール・フロッチもミッケル・ケスラーもめっちゃかっこよかったです!
ミッケル・ケスラー対カール・フロッチの再戦の試合結果
試合結果 | カール・フロッチが12ラウンド判定勝ち。3年ぶりの再戦でリベンジを果たし、王座統一戦に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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