WBOインターナショナル・ウェルター級王座決定戦
元6階級制覇 チャンピオン |
マニー・パッキャオ(フィリピン) 戦績:61戦54勝38KO5敗2分 |
元WBA世界 ライト級チャンピオン |
ブランドン・リオス(アメリカ) 戦績:33戦31勝22KO1敗1分 |
マニー・パッキャオ対ブランドン・リオスの試合内容(前編)
2連敗を喫し、引退と背中合わせのマニー・パッキャオが中国のマカオを舞台にボクシング界屈指のタフネスを誇るブランドン・リオスと激突する注目の再起戦。ボクシング界の頂点を走り続けてきたマニー・パッキャオはブランドン・リオスを撃破し、復活をアピールできるでしょうか?
試合は、右ジャブを突きながらテンポよく左右のパンチを繰り出すサウスポーのマニー・パッキャオに対して、ブランドン・リオスがガードを固めて左ジャブを突き、ディフェンスを大事にしながら応戦する展開で始まります。オフェンス重視で知られるファイターのブランドン・リオスが、ディフェンスに気を配りながら戦っていますね。
「なぬっ、リオスがガードを高く構えてる!めちゃめちゃ予想外の作戦だよ。しかも、左ジャブを丁寧に突いてるね。パッキャオの打ち終わりに、リオスが必ずパンチを返すんで、パッキャオが思ったより踏み込めないみたい。全く読めない立ち上がりだなあ」とブランドン・リオスの予想外の作戦に驚く管理人。ディフェンシブに立ち上がったブランドン・リオスを初めて目にしました。
【Photo:HBO】
立ち上がりを観戦する限り、トレーナーのロバート・ガルシアが用意したブランドン・リオスの作戦は3つでしょうか?まずは「ガードを高く構えて、左ジャブを突き、次のパンチの警戒心を与えること」。続いて「接近戦になったら、パッキャオの顔の下に頭を持っていくこと」。おしまいに「クリンチ際にボディブローとアッパーを打ち込むこと」です。
「リオスは、正統派のパッキャオが嫌がるボクシングに徹する作戦かな?ガードの上を打たせながら、ボディを連打して、後半のスタミナ勝負に持ち込む作戦かも。お互いに苦しい我慢比べになりそうな流れだなあ。めっちゃおもしろくなってきたよ!」と立ち上がりの攻防に大興奮の管理人。ブランドン・リオスのタフネスを最大限に生かして、マニー・パッキャオを追い詰める作戦ですね。
序盤は、動きのスピードと手数で上回るマニー・パッキャオが主導権を握りますが、ブランドン・リオスが左ジャブを突きながら、距離を詰めたら、必ずパンチを打ち返すので、マニー・パッキャオにとって、打ち続けるスタミナと集中力が要求される展開になっています。ブランドン・リオスがクリンチ際に打つボディブローとアッパーは後半になると効いてくるかもしれませんね。
【Photo:HBO】
「パッキャオは決して打たれ強いボクサーじゃないんで、リオスが力を込めて打ってくるボディブローは特に嫌だなあ。ロープに詰められると、リオスのボクシングが生きてくるんで、パッキャオはリングの中央で戦いたいね」とマニー・パッキャオのボクシングに注目する管理人。リングのどこで戦うかで、試合の流れが変わってきそうな雰囲気ですね。
ブランドン・リオスがガードの上を打たせながらプレッシャーを強め始めた4ラウンド、マニー・パッキャオが左右のフットワークを使いながら動き「打たせずに打つボクシング」に切り替えます。マニー・パッキャオを支えるトレーナーのフレディ・ローチの指示でしょうか?愛弟子の被弾を最小限に抑える作戦に切り替えてきましたね。
「両陣営の作戦がすごいなあ。いやー、たまらない展開になってきたよ。リオスは、パッキャオの動きに対応できるかな?試合の流れを左右する最初のヤマ場かもしれないね」と大興奮の管理人。立ち上がりは、左ジャブがよく出ていたブランドン・リオスですが、マニー・パッキャオの動きを見てしまい、左ジャブが出なくなってきました。距離を詰めに行って打たれる苦しい展開です!
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