WBC世界ミドル級タイトルマッチ
チャンピオン | セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン) 戦績:55戦51勝28KO2敗2分 |
挑戦者 | ミゲール・コット(プエルトリコ) 戦績:42戦38勝31KO4敗 |
セルヒオ・マルチネス対ミゲール・コットの試合内容
アルゼンチン出身のセルヒオ・マルチネスとプエルトリコ出身のミゲール・コットがマジソン・スクエア・ガーデンで激闘する夢のスーパースター対決。超絶テクニックを誇るセルヒオ・マルチネスが防衛に成功するのでしょうか?それとも、攻防兼備のミゲール・コットが4階級制覇を成し遂げるのでしょうか?絶大な人気を誇る両雄の激突は波乱の幕開けとなりました!
試合は、フットワークを使いながらリズム良くパンチを打ち込む挑戦者のミゲール・コットに対して、チャンピオンのセルヒオ・マルチネスが右ジャブから左ストレートのカウンターを狙う展開で始まります。ミゲール・コットが積極的に攻撃を仕掛けている印象です。
「コットが予想以上にプレッシャーをかけてるね。マルチネスはちょっぴり戸惑ってるかな?緊張感のある序盤の主導権争いだなあ」と思っていると、1ラウンド1分すぎ、ミゲール・コットの左フックがセルヒオ・マルチネスのテンプルを直撃し、セルヒオ・マルチネスがバタバタと後退します。
【Photo:HBO】
「めっちゃ効いた!」と思った瞬間、ミゲール・コットが追撃!左フックを連打し、セルヒオ・マルチネスが顔面からリングに崩れ落ちます。「あああ、マルチネスは足に力が入ってないよ。絶体絶命のピンチじゃない?逆に、コットは大チャンスだよ。一気に決めたいなあ」と波乱の立ち上がりに大興奮の管理人。ダウンから立ち上がったセルヒオ・マルチネスですが、ダメージは深いですね。
詰めの鋭いミゲール・コットは、試合が再開されると、素早く攻撃にシフトし、休む時間を与えません。パンチを連打し、さらに、2度のダウンを奪います。セルヒオ・マルチネスがすぐに倒れたので、追撃できませんでしたが、粘っていたら、逆に、決まっていたかもしれません。プエルトリコ初の4階級制覇を目指すミゲール・コットが1ラウンドで3度のダウンを奪いました!
2ラウンドに入ると、セルヒオ・マルチネスが距離を取って、ダメージの回復に専念します。一方、ミゲール・コットはプレッシャーをかけながらも深追いはしません。セルヒオ・マルチネスのダメージを確認してるのかな?セルヒオ・マルチネスは、ヒザがガクガクして、力が入っていない印象です。
【Photo:HBO】
3ラウンドに入ると、セルヒオ・マルチネスがパンチを出し始め、反撃開始。ほとんどパンチを出さないミゲール・コットの顔面に右ジャブがクリーンヒットします。ただ、セルヒオ・マルチネスの本来のパンチのキレはなく、やや大振りで、戻りが遅いため、ミゲール・コットがパンチを出せば、当たりそうな雰囲気です。
4ラウンドに入ると、ミゲール・コットがプレッシャーを強め、セルヒオ・マルチネスに休ませないボクシングに切り替えます。パンチのキレだけを比べると、ミゲール・コットが一枚も二枚も上手ですね。素人すぎる意見で恐縮ですが、フットワークを使ってピョンピョン跳ねながら戦っているときのミゲール・コットは、パンチがめちゃめちゃシャープです。無駄な力が抜けるのかな?
一方、セルヒオ・マルチネスは、ときどき得意の左ストレートを打ち込むのですが、巧みなディフェンスを誇るミゲール・コットをとらえることはできません。セルヒオ・マルチネスの左ストレートは本来、思い切り踏み込んだ分だけ、グーンと伸びてきます。でも、足に力が入らない影響でしょうか?左ストレートが伸びず、簡単にブロックされてしまう苦しい展開が続きます。
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