WBC米大陸スーパーライト級王座決定戦
前WBC世界スーパー ライト級暫定チャンピオン |
ルーカス・マティセ(アルゼンチン) 戦績:38戦34勝32KO3敗1無効試合 |
IBF世界ライト級4位 | ジョン・モリナ(アメリカ) 戦績:30戦27勝22KO3敗 |
ルーカス・マティセ対ジョン・モリナの試合内容
アルゼンチンが誇る中量級のハードパンチャーが7か月ぶりにリングに戻ってきました!王座返り咲きに向けて動き始めたルーカス・マティセが金星を狙うジョン・モリナと対戦する注目の再起戦。ルーカス・マティセはジョン・モリナに自慢の強打を叩き込み、再起戦で復活をアピールできるでしょうか?世界中のボクシングファンが待ちわびた再起戦は、波乱の幕開けとなりました。
試合は、左ジャブを突きながら右ストレートのカウンターを狙い、懐の深さを生かして戦おうとするジョン・モリナに対して、ルーカス・マティセが頭の位置を変えながら距離を詰め、上下にパンチを打ち込む展開で始まります。ルーカス・マティセの右ストレートだけでなく、ジョン・モリナの右ストレートもヒットしています。お互い、積極的に右ストレートを打ち込んでいますね。
「モリナはライト級のボクサーだけど、体格はマティセよりひと回り大きいね。マティセは距離の長さを感じているみたい。戦う距離がポイントになりそうだぞ」と思っていると、2ラウンド残り40秒、ジョン・モリナがルーカス・マティセの打ち終わりを狙って、右フックをアゴへ叩き込み、ルーカス・マティセからダウンを奪います。狙いすました一撃です!
【Photo:Showtime】
「マティセが倒れちゃった!抜群のタイミングでもらっちゃったね。しかも、1ラウンドにもらった右ストレートと直前の右フックのダメージも残ってる気がする。モリナが先にダウンを奪って、試合がおもしろくなってきたよ」と予想外のダウンに大興奮の管理人。ダウンを奪われたルーカス・マティセはすぐに立ち上がりましたが、ダメージの影響で体に力が入っていない印象です。
3ラウンドに入ると、ダウンを奪われたルーカス・マティセが猛然とラッシュ!一方、ジョン・モリナも足に力を入れて、強いパンチで応戦しています。ルーカス・マティセが飛び込むタイミングで、ジョン・モリナの頭が当たるので、ルーカス・マティセは戦いづらそうです。ルーカス・マティセが左目の横をカットしちゃいましたね。
4ラウンドに入ると、ルーカス・マティセが一段ギアを上げて手数を増やし、自慢の強打を上下に打ち分けます。一方のジョン・モリナはパンチを打ち返して応戦。ジョン・モリナは中途半端に応戦するのではなく、力いっぱいパンチを打ち込んでルーカス・マティセの突進を食い止めようとしています。ジョン・モリナの意気込みが伝わってくる迷いのないボクシングですね。
【Photo:Showtime】
「マティセの攻勢が強まってきたよ。中盤の大きなヤマ場だね。マティセは主導権を奪えるかな?逆に、モリナは粘りどころだよ」と思っていると、5ラウンド中盤、ルーカス・マティセが強烈な右ストレートを打ち込み、プレッシャーを強めます。ところが、5ラウンド残り50秒、ジョン・モリナが前進するルーカス・マティセに再び狙いすました右フックを打ち込み、ダウンを奪います。
「同じパンチじゃない?モリナはマティセが出てきて、打ち終わる瞬間を狙ってるね。マティセは勝負に行こうとしたところで、またダウンを奪われちゃったなあ。フィジカルだけじゃなくても、メンタルにもダメージを与えるダウンかも」と2度目のダウンに驚く管理人。すぐに立ち上がったルーカス・マティセはラビット・パンチを主張しますが、レフェリーの判断は変わりません。
強打に耐えながら粘り強いボクシングで主導権を引き寄せ始めたジョン・モリナ。勝負どころでダウンを奪われ、波に乗りきれないルーカス・マティセ。世界中のボクシングファンから「格下扱い」を受けてリングに上がったジョン・モリナが、アルゼンチンが誇る強打のルーカス・マティセから2度のダウンを奪い、試合は勝負の後半へ突入します!
次の記事 | 倒し倒されの名勝負!ルーカス・マティセ対モリナ(後編)へ続く |