オルランド・サリドが猛烈な反撃!ターサック・ゴーキャットジムは耐え抜けるか?
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一気に攻め込むオルランド・サリドですが、5ラウンド開始直後、深追いをしてガードが空いたところへ左ストレートをもらってしまい、3度目のダウンを喫します。「ものすごい展開になってきたよ。全く先が読めないなあ」とダウンの応酬に大興奮の管理人。ターサック・ゴーキャットジムは追撃を狙いますが、オルランド・サリドがクリンチとパンチで耐え抜き、ピンチを脱出します。
めまぐるしく攻守が入れ替わる大熱戦。6ラウンド終了間際、今度は、オルランド・サリドが強烈な連打を浴びせ、ターサック・ゴーキャットジムの動きがガクンと鈍ります。一気に攻め込むチャンスでしたが、レフェリーがラウンド終了10秒前の合図を終了のゴングと勘違いして、試合が中断。レフェリーが判断ミスをしてしまうくらいの大声援がオルランド・サリドを後押しします。
絶好のチャンスを失ったオルランド・サリドですが、7ラウンド1分すぎ、ターサック・ゴーキャットジムをロープに詰めて、左フックを連打!ロープに絡まり、動けなくなったターサック・ゴーキャットジムから3度目のダウンを奪います。お互いにダウンを奪った数は3度ずつ。両雄のダメージと疲れを比較すると、ターサック・ゴーキャットジムのほうが、はるかに深い印象です。
「サリドにしかできない魂の反撃だよ!序盤のダウンからよく盛り返したね。すげえ!」とオルランド・サリドに特大の拍手を送る管理人。8ラウンド以降は、お互いがフラフラになりながら、パンチを交換する展開が続きます。連打のオルランド・サリドに対して、ターサック・ゴーキャットジムは一発狙い。ポイントは、オルランド・サリドに流れている印象です。
「サリドがリードしていると思うけど、接戦の可能性もあるかな?終盤勝負だよ」と思っていると、11ラウンド開始直後、オルランド・サリドがターサック・ゴーキャットジムに猛然と襲いかかり、体重の乗せたパンチを打ち込みます。一方のターサック・ゴーキャットジムは少し距離を作って、カウンターで応戦。どちらのパンチが当たってもおかしくない雰囲気です。
「うわっ、2人ともガードができない状態で打ち合ってる!」とパンチの交換に注目していると、オルランド・サリドが左フックを叩き込み、ターサック・ゴーキャットジムの動きが鈍ります。必死に反撃するターサック・ゴーキャットジム。しかし、待ち構えていたオルランド・サリドは体重を乗せた右フックを強振。ターサック・ゴーキャットジムの動きが止まります!
「うぎゃ、めっちゃ効いた!」と思った次の瞬間、オルランド・サリドが左アッパーから右ストレートの芸術的なコンビネーションを叩き込み、ターサック・ゴーキャットジムから4度目のダウンを奪います。大の字に崩れ落ちたターサック・ゴーキャットジムの状態を確認したレフェリーは、すぐに試合をストップして勝負あり。大激闘を勝ち抜いたオルランド・サリドが2階級制覇を達成です!
ブラボー!ボクシングの歴史に残る名勝負に激しく感動しています!管理人はオルランド・サリドの大ファンで、試合前から「ワシル・ロマチェンコ戦の体重超過の汚名を返上する2階級制覇を達成してほしいなあ」とめっちゃ期待していました。でも、序盤のダウンを見て「ぎょえー!ダメージが深すぎるよ」と完敗を覚悟。信じられない結末です!年間最高試合のトップ3に入るんじゃないかな?
合計7度のダウンを奪い合う大激闘を勝ち抜き、2階級制覇を成し遂げた「魂のファイター」オルランド・サリド。「あきらめないって言葉が世界で一番似合うボクサーだよ。しかも、ハンパない根性、驚異のタフネスで盛り返したあと、芸術的なコンビネーションブローでフィニッシュするところがドラマだなあ」と心が震えた至極の名勝負でした。両雄に特大の拍手を送りたいです!
オルランド・サリド対ターサック・ゴーキャットジムの試合結果
試合結果 | オルランド・サリドが11ラウンドKO勝ち。2階級制覇を達成しました。 |