ウェルター級12回戦
元5階級制覇 チャンピオン |
フロイド・メイウェザー(アメリカ) 戦績:39戦全勝25KO |
3階級制覇 チャンピオン |
ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ) 戦績:55戦50勝37KO4敗1分 |
フロイド・メイウェザー対ファン・マヌエル・マルケスの試合内容
1年9か月ぶりの復帰を果たした「パウンド・フォー・パウンド」フロイド・メイウェザーがテクニックと連打を兼ね備えたファン・マヌエル・マルケスと激突する注目の大一番です。フロイド・メイウェザーとファン・マヌエル・マルケスの体重差を考えると、実現することが奇跡と言える夢のカードですね。
世界中のボクシングファンの注目はやはり復帰を果たしたフロイド・メイウェザーのコンディション。フロイド・メイウェザーは2007年12月のリッキー・ハットン戦を最後に1年9か月のブランクを作っています。1年9か月はとても長いブランクですが、その間きちんと摂生していれば体をケアする素晴らしい休養になるはずです。逆に不摂生が過ぎれば最強の武器をさび付かせてしまう暗黒の時間になるでしょう。
フロイド・メイウェザーは「ボクシング界最速」と賞賛されるスピードを武器に「帰ってきた天才」を証明することができるでしょうか?それともメキシコが誇る3階級制覇チャンピオンのファン・マヌエル・マルケスが「パウンド・フォー・パウンド」にプロ初黒星をつけるのでしょうか?ボクシング中量級の未来を占う試合のゴングが鳴り響きます。
試合は左ジャブを突きながら距離を詰め、得意の左フックと右ストレートを狙うファン・マヌエル・マルケスに対して、フロイド・メイウェザーはステップバックをしながら距離を取り、自分の距離を保つ展開で始まります。フロイド・メイウェザーはファン・マヌエル・マルケスのパンチが届かない距離をキープしながら久しぶりのリングの感触を確かめているようです。
「メイウェザーのスピードは健在だよ。マルケスがボディーブローを打ち込める展開になると、面白くなるんだけどな」と試合の行方を見守る管理人。1ラウンドを観る限り、フロイド・メイウェザーのコンディションは全く問題なさそうです。この試合のためにライト級から増量したファン・マヌエル・マルケスのコンディションも良さそうですね。
2ラウンドに入ると、フロイド・メイウェザーが一段ギアを上げ、いきなり飛び込んで放つ得意の左フックを披露します。一方のファン・マヌエル・マルケスは最短距離を走るワンツーで応戦。1分すぎには、ファン・マヌエル・マルケスの右ストレートがフロイド・メイウェザーのテンプルをとらえ、フロイド・メイウェザーが苦笑い。どちらもエンジンがかかってきましたね。
「さすがはマルケス。浅かったけど、クリーンヒットだよ」とファン・マヌエル・マルケスのテクニックを賞賛する管理人。しかし、その直後、フロイド・メイウェザーの「時空を超えるスピード」と称される最強の武器がファン・マヌエル・マルケスを混乱に陥れます。
ファン・マヌエル・マルケスの右ストレートをもらったフロイド・メイウェザーは一度離れて左ジャブで距離を確認し、次の瞬間、「時空を超えるスピード」で距離を詰め、得意の左フックをファン・マヌエル・マルケスのアゴに叩き込みます。ゴロンと尻もちをついてダウンするファン・マヌエル・マルケス。フロイド・メイウェザーが最強の武器を駆使して、得意の左フックを叩き込みましたね。
「左ジャブの距離から一気にロングの左フックだもんな。さすがのマルケスも避けられないよ」と改めてフロイド・メイウェザーのボクシングに感心する管理人。タフなファン・マヌエル・マルケスはダウンから立ち上がり、その後、打ち合ってフロイド・メイウェザーの追撃を回避しますが、明らかにダメージを抱えています。
3ラウンドに入ると、フロイド・メイウェザーが左フックだけでなく、いきなりの右ストレートも使い始め、完全に「空間」を支配します。ファン・マヌエル・マルケスも必死にパンチを出して反撃を試みるのですが、フロイド・メイウェザーがフットワークを駆使して自分の距離を保つため、ファン・マヌエル・マルケスのパンチが当たりません。ファン・マヌエル・マルケスは苦しくなってきましたね。