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シェーン・モズリーがマニー・パッキャオを攻略する3つのポイント

「スーパースター・キラー」の異名を持つシェーン・モズリー

ボクシング史上2人目となる6階級制覇を達成したマニー・パッキャオと3階級制覇の実績を持つシェーン・モズリーが激突するメガファイトがいよいよ迫ってきました。下馬評では「パッキャオ有利」が伝えられてますが、シェーン・モズリーの実績を考えると「番狂わせ」の可能性も否定できません。

オスカー・デラホーヤアントニオ・マルガリードと拳を交えたタイトルマッチを始め、「アンダードッグ扱い(格下扱い)」される試合になると、真価を発揮するボクサーがシェーン・モズリーなんです。バーナード・ホプキンスと並び、「スーパースター・キラー」の異名を持つシェーン・モズリーはマニー・パッキャオにとって決して楽な相手ではないと考えているボクシングファンも多いのではないでしょうか。

シェーン・モズリーがマニー・パッキャオに勝つためのポイントは?

管理人もシェーン・モズリーとマニー・パッキャオの最近の試合内容や勢いを比較すると「パッキャオ有利」が妥当だと思います。では、シェーン・モズリーがマニー・パッキャオに勝つ可能性はどれくらいあるのでしょうか?

管理人はシェーン・モズリー対マニー・パッキャオの実現を知ったとき、「12ラウンド勝負だと、パッキャオ断然有利。でも、6ラウンド勝負なら互角に持ち込めるかも」という予想を一番最初に思い描きました。

両者のスタミナを比較すると、マニー・パッキャオがシェーン・モズリーを圧倒的に上回っています。つまり、12ラウンド、シェーン・モズリーが手数で勝負することは不可能に近いと思います。

だからと言って、マニー・パッキャオはシェーン・モズリーがスタミナを温存しながら戦えるほど甘い相手ではありません。そこで、シェーン・モズリーとしてはマニー・パッキャオを攻略するため、「勝負前半」を仕掛けたいところです。

今回のタイトルマッチは12回戦(12ラウンド)ですが、シェーン・モズリーが6回戦だと思って戦えれば、互角に打ち合える可能性は十分あります。「失うものはない。前半で倒して勝ってやる」と割り切る「究極の前半勝負」こそ、管理人が考える最初の攻略ポイントです。

逆にシェーン・モズリーがマニー・パッキャオの様子を見て、ゆっくりした立ち上がりを選ぶと、マニー・パッキャオがガンガン前へ出てきて苦しくなると思います。シェーン・モズリーが1ラウンドからアクセルを思い切って踏み込めるか?注目ですね。

続いて、管理人が考える攻略ポイントは「上下の打ち分け」です。シェーン・モズリーとマニー・パッキャオの大きな違いはディフェンスにあります。シェーン・モズリーは相手が打ち合ってきたら、ステップバックで距離を取り、カウンターを狙うか、クリンチで相手の攻撃を回避します。

一方のマニー・パッキャオはガードを固めて相手の打ち終わりを待って反撃するタイプ。つまり、攻防分離のボクサーなので、シェーン・モズリーがパンチを打っている間は反撃してこないんです。しかも、マニー・パッキャオのガードは、やや棒立ち状態のまま、顔面を守ることを重視するので、ボディーは比較的狙いやすい傾向にあります。

多くのボクシングファンが指摘するようにボディーはマニー・パッキャオの数少ない弱点です。実際、マニー・パッキャオを下がらせることは本当に難しいのですが、シェーン・モズリーの手数と破壊力、そしてハンドスピードがあれば実行するチャンスはあると思います。

そしてチャンスが来たら、シェーン・モズリーは上下にパンチを打ち分けて、マニー・パッキャオが「ガードをする状態」から「ガードを動かさなきゃならない状態」に持ち込み、マニー・パッキャオに「ひとつ余計なことを考える時間」を与えたいところです。

決して手が長くないマニー・パッキャオのガードは必ずどこかに空きがあります。シェーン・モズリーはマニー・パッキャオを下がらせて守勢に追い込んだら、ボディーから顔面、または顔面からボディーのコンビネーションで一気に主導権を握りたいですね。

倒し切ることができなくても、前半に顔面、そしてボディーへダメージを与えることができれば、後半勝負も可能です。シェーン・モズリーのハンドスピードから繰り出される強打が顔面、ボディーのどちらに飛んでくるか分からない状態になれば、さすがのマニー・パッキャオも焦り、シェーン・モズリーがパンチを打ち込むチャンスがさらに増えるのではないでしょうか。そうなると、どちらが倒れてもおかしくないと思います。

管理人が考える最後の攻略ポイントは「クリンチ」です。先ほど少し触れましたが、シェーン・モズリーはクリンチで相手の攻撃を回避するタイプのボクサー。スタミナを回復させる役割も兼ねているので、ベテランのシェーン・モズリーにとってはクリンチが大切なポイントになります。

しかし、マニー・パッキャオはクリンチ終わりに一気に畳みかける攻撃を得意とするボクサーなんです。そこで、シェーン・モズリーはクリンチ後、すぐに距離を取り、マニー・パッキャオが前へ出てきたら、必ずサイドへ回り込んで反撃を許さないディフェンスを徹底する必要があると思います。

「モズリーがクリンチをしている」ということは、マニー・パッキャオが攻勢な場合か、シェーン・モズリーのスタミナが切れかかっている場合です。これまでの相手と違い、クリンチ後、無理に打ち合うと、マニー・パッキャオの強打をもらってしまう可能性が高くなるので、クリンチには細心の注意を払いたいですね。

いずれにしても、シェーン・モズリーがマニー・パッキャオに勝つとしたら、管理人が描く結末は「モズリーのKO勝ち」しかないんです。「スーパースター・キラー」の異名を持つシェーン・モズリーはボクシング界に再び革命を起こすことができるでしょうか。百戦錬磨のベテランに注目しましょう。

マニー・パッキャオ対シェーン・モズリーの放送日時

放送日時 5月8日(日)午前11時(WOWOWで生放送)
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