フェザー級12回戦
元WBA・IBF世界 フェザー級チャンピオン |
ユリオルキス・ガンボア(キューバ) 戦績:20戦全勝16KO |
元WBO世界スーパー バンタム級チャンピオン |
ダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ) 戦績:44戦41勝34KO3敗 |
ユリオルキス・ガンボア対ダニエル・ポンセ・デ・レオンの試合内容
全勝の快進撃を続けるユリオルキス・ガンボアと2階級制覇を狙うダニエル・ポンセ・デ・レオンが激突するフェザー級ノンタイトルマッチです。オリンピックに出場後、プロの世界で頂点を極めた両雄が拳を交える楽しみな強打者対決ですね。
「サイクロン」の異名を持つユリオルキス・ガンボアはアテネ・オリンピックで金メダルを獲得後、プロデビューを果たし、全勝のまま世界タイトルを獲得したボクシング・エリート。一方のダニエル・ポンセ・デ・レオンはシドニー・オリンピックに出場後、プロデビューを果たし、スーパーバンタム級で世界の頂点を極めたサウスポーです。
「フェザー級最強」の呼び声が高いボクシング・エリートのユリオルキス・ガンボアがプロデビュー後の全勝をさらに伸ばすのでしょうか?それとも、挫折を知るダニエル・ポンセ・デ・レオンがエリートに初の敗北を味わわせるのでしょうか?世界中のボクシングファンが注目する軽量級屈指のハードパンチャー対決が幕を開けます。
試合は、ガードを固めてジワリジワリと距離を詰めようとするサウスポーのダニエル・ポンセ・デ・レオンに対して、ユリオルキス・ガンボアが自慢のスピードを生かして回転の速い連打を叩き込む展開で始まります。「スピードのユリオルキス・ガンボア対パワーのダニエル・ポンセ・デ・レオン」という予想通りの構図が繰り広げられていますね。
「スピードはガンボアが一枚も二枚も上手だけど、ポンセ・デ・レオンも一方的な展開を許さないよう必ず打ち返して応戦してるよ。ポンセ・デ・レオンのパンチが先に当たるとおもしろくなるんだけどな」と試合の行方を見守る管理人。ダニエル・ポンセ・デ・レオンはユリオルキス・ガンボアのカウンターを警戒して、無理な深追いをせず、いつも以上にガードを固めて戦っていますね。
ダニエル・ポンセ・デ・レオンはある程度の被弾を覚悟して距離を詰め、得意の左ストレート、左フックから右フックの返しを狙いますが、抜群のディフェンス感覚を持つユリオルキス・ガンボアがボディーワークとフットワークでことごとくかわしています。軽量級屈指の攻撃力が注目されるユリオルキス・ガンボアですが、ディフェンスがめちゃめちゃ巧みなんですよね。
試合は、ガードを固めて必死に前へ出続けるダニエル・ポンセ・デ・レオンに対して、ユリオルキス・ガンボアがスピードで圧倒する展開が続き、迎えた8ラウンド。「一撃で終わりそうな雰囲気で目が離せないな」という緊張感満点の試合が予期せぬ形で終わります。
ポイントを奪われているダニエル・ポンセ・デ・レオンが逆転KOを狙い、パンチを打ち込もうとした瞬間、両者の頭がぶつかり、ダニエル・ポンセ・デ・レオンが眉間をカット。ケガの状態を確認したドクターが試合続行不可能と判断し、偶然のバッティングにより、勝敗は8ラウンドまでの採点に委ねられます。
結果は3人のジャッジすべてが大差でユリオルキス・ガンボアを支持。キューバ出身のユリオルキス・ガンボアがメキシコ出身のダニエル・ポンセ・デ・レオンに8ラウンド3-0の負傷判定勝ちを収め、軽量級を代表するハードパンチャー対決に快勝しました。
ユリオルキス・ガンボアのスピードがダニエル・ポンセ・デ・レオンの強打を封じ込めた試合でしたね。ただ、勝ったユリオルキス・ガンボアのスピードやディフェンス力より、敗れたダニエル・ポンセ・デ・レオンの勇敢な戦いぶりに拍手を送りたくなる試合でした。
全勝記録を21に伸ばしたユリオルキス・ガンボアですが、少し集中力を欠いた印象でした。ユリオルキス・ガンボアは疑いなく強いと思います。でも、露骨に手を抜いている感じが残念なんですよね。それでも勝ってしまう才能は信じられませんが、自分で自分の価値を下げている印象がぬぐえないので、次戦は悪いイメージを払拭する試合を期待したいです。いつかファン・マヌエル・ロペスと激突してほしいな。
ユリオルキス・ガンボア対ダニエル・ポンセ・デ・レオンの試合結果
試合結果 | ユリオルキス・ガンボアが8ラウンド負傷判定勝ちで強打者対決に勝利。 【公式ジャッジの採点結果】
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