ライト級10回戦
元2階級制覇チャンピオン | ホルヘ・リナレス(ベネズエラ) 戦績:31戦30勝19KO1敗 |
メキシコ同級 | アドリアン・ベルドゥゴ(メキシコ) 戦績:23戦18勝15KO4敗1分 |
ホルヘ・リナレス対アドリアン・ベルドゥゴの試合内容
3階級制覇を視野に着々と再起ロードを突き進む「ベネズエラのゴールデンボーイ」ホルヘ・リナレスが敵地メキシコに乗り込んで、タフで好戦的な強打者のアドリアン・ベルドゥゴと激突します。ホルヘ・リナレスの技術と精神力が問われる大切な試合ですね。
2009年10月に衝撃のプロ初黒星を喫したホルヘ・リナレスですが、再起後はリカルド・フアレスやヘスス・チャベスなどの実力者と拳を交え、着実に勝ち星を重ねてきました。ホルヘ・リナレスは敵地でアドリアン・ベルドゥゴを打ち破り、3階級制覇へ向けて弾みをつけることができるでしょうか?
試合はホルヘ・リナレスが自慢のテクニックとスピードをみせつける展開で始まります。ゴングが鳴ると同時にコーナーから飛び出したホルヘ・リナレスは鋭い左ジャブを突きながら強烈な右ストレートで威嚇。対戦相手のアドリアン・ベルドゥゴはホルヘ・リナレスのスピードに驚いているようです。
「この試合のホルヘはめちゃめちゃ体が切れてるよ。動きのスピード、パンチのスピード、判断のスピード、どれを取ってもホルヘがベルドゥゴを上回ってるね」と試合の行方を見守る管理人。ホルヘ・リナレスの持ち味であるバランスの良さが完全に戻ってきましたね。
ホルヘ・リナレスのボクシングに目を奪われていると、1ラウンド残り30秒、ホルヘ・リナレスが左アッパーをアドリアン・ベルドゥゴのアゴに叩き込み、アドリアン・ベルドゥゴの動きが止まったところへ強烈な右ストレートを打ち込んでダウンを奪います。
「抜群のコンビネーション!」とホルヘ・リナレスの見事なボクシングに拍手を送る管理人。2ラウンドに入ると、ホルヘ・リナレスがアドリアン・ベルドゥゴをロープへ追い詰めて鋭いコンビネーションを打ち込む場面が増えます。タフなアドリアン・ベルドゥゴじゃなければ、ダウンしてもおかしくないパンチが入っていますね。
3ラウンドもホルヘ・リナレスがアドリアン・ベルドゥゴに鋭いコンビネーションを叩き込む展開が続きます。一方、アドリアン・ベルドゥゴはホルヘ・リナレスのパンチをもらいながらも力強いパンチを振り回し、必死に抵抗。アドリアン・ベルドゥゴは劣勢の中、勝負をあきらめず逆転を狙っていますね。
その後もホルヘ・リナレスがアドリアン・ベルドゥゴにプレッシャーをかけながら鋭いコンビネーションを打ち込む展開が続き、迎えた7ラウンド。アドリアン・ベルドゥゴが大きいパンチを振り回しながら勝負に出ます。
しかし、ホルヘ・リナレスはガッチリとガードを固めてアドリアン・ベルドゥゴのパンチをブロックすると、強烈な左ボディーブローでアドリアン・ベルドゥゴの動きを止めて、最後はロープへ詰めて上下に連打を打ち分けたところで、レフェリーが試合をストップ。3階級制覇を狙うホルヘ・リナレスがタフなアドリアン・ベルドゥゴをスピードで圧倒し、7ラウンドTKO勝ちを収めました。
ホルヘ・リナレスが持ち味を存分に発揮し、アドリアン・ベルドゥゴを退けた試合でしたね。アドリアン・ベルドゥゴがタフなので、ダメージを抱えたまま7ラウンドまで耐えましたが、並の相手なら、4ラウンド以内に決着がついてもおかしくない内容でした。
この試合を観る限り、ホルヘ・リナレスのコンディションや試合勘はいつでもタイトルに挑戦できる状態まで戻ってきていると思います。あとは、いつ誰が持つタイトルに挑戦するかですね。強豪揃いのライト級ですが、3階級制覇の可能性は高いと思います。
ホルヘ・リナレス対アドリアン・ベルドゥゴの試合結果
試合結果 | ホルヘ・リナレスが7ラウンドTKO勝ち。 |