スーパーウェルター級8回戦

バーネス・マーティロスヤン対ブラディミール・エルナンデスの試合内容

全勝で世界タイトル挑戦へ突き進むバーネス・マーティロスヤンと強打とタフネスを兼ね備えたブラディミール・エルナンデスが激突する強打者対決です。「次期世界チャンピオン」の呼び声が高いバーネス・マーティロスヤンがブラディミール・エルナンデス相手にどんなボクシングをみせてくれるのか、注目ですね。

試合はガードを固めて距離を詰めようとするブラディミール・エルナンデスに対して、バーネス・マーティロスヤンが鋭い左ジャブを突きながら、上下にパンチを散らしてブラディミール・エルナンデスにプレッシャーをかける展開で始まります。

「スピードもパンチ力もマーティロスヤンが一枚上手だよ。エルナンデスは離れて戦うと苦しいので、我慢して接近戦に持ち込みたいな」というのが序盤の印象です。バーネス・マーティロスヤンはブラディミール・エルナンデスの強打を避けながら、中間距離から的確なパンチを打ち込んでいますね。

2ラウンドに入ると、前へ出て勝負を仕掛けようとするブラディミール・エルナンデスに対して、バーネス・マーティロスヤンが鋭い左ジャブで突き放し、強烈な左ボディーブローを叩き込みます。

「エルナンデスは必死にマーティロスヤンの懐へ入ろうとしているけど、マーティロスヤンの強打にはね返されちゃうな。エルナンデスは本当に苦しくなってきたよ」と思っていると、2ラウンド30秒すぎ、バーネス・マーティロスヤンが強烈なワンツーをブラディミール・エルナンデスのアゴに叩き込み、ブラディミール・エルナンデスが前のめりに崩れ落ちます。

必死に立ち上がったブラディミール・エルナンデスですが、10カウント以内にファイティングポーズを取ることはできず、このまま試合終了。バーネス・マーティロスヤンが2ラウンドTKO勝ちでブラディミール・エルナンデスを圧倒し、「次期世界チャンピオン候補」の実力を大きくアピールしました。

バーネス・マーティロスヤンがあらゆる面でブラディミール・エルナンデスを凌駕した試合でしたね。ウィリー･リーやジョー・グリーンなどの強豪を撃破し、着実にトップ戦線へ浮上してきたバーネス・マーティロスヤン。2011年は勝負の年になりそうですね。

バーネス・マーティロスヤン対ブラディミール・エルナンデスの試合結果