スーパーバンタム級12回戦
元3階級制覇 チャンピオン |
フェルナンド・モンティエル(メキシコ) 戦績:49戦44勝34KO3敗2分 |
元WBA暫定世界 バンタム級チャンピオン |
ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ) 戦績:23戦20勝12KO3敗 |
フェルナンド・モンティエル対ネオマール・セルメニョの試合内容
衝撃の王座陥落から4か月。フライ級、スーパーフライ級、バンタム級の3階級を制覇した実績を誇るフェルナンド・モンティエルがリングに帰ってきました。再起戦で選んだ階級はスーパーバンタム級。対戦相手は元WBA暫定世界バンタム級チャンピオンのネオマール・セルメニョです。
長谷川穂積選手にTKO勝ちを収め、日本のボクシングファンにも馴染み深いフェルナンド・モンティエル。今回の再起戦が決まり、管理人は「え?いきなりセルメニョなの?難敵だな」と驚いたのと同時に「強気なモンティエルらしいカムバックだね」と思いました。
ノニト・ドネアとの「バンタム級最強決定戦」に完敗を喫したフェルナンド・モンティエルは失った栄光を取り戻すことができるのでしょうか?それとも実力者のネオマール・セルメニョがフェルナンド・モンティエルの前に立ちふさがるのでしょうか?元世界チャンピオン同士のサバイバルマッチが幕を開けます。
試合はフェルナンド・モンティエルが前に出ながら左ジャブを上下に打ち分け、ネオマール・セルメニョにプレッシャーをかける展開で始まります。ネオマール・セルメニョも下がりながら左ジャブを突いて応戦。お互いに距離を測りながら右を叩き込むタイミングを狙っている印象です。
1ラウンドは比較的静かな立ち上がりでしたが、2ラウンドに入ると、フェルナンド・モンティエルが一段とプレッシャーを強め、ネオマール・セルメニョに襲い掛かります。強気で好戦的なフェルナンド・モンティエルのエンジンがかかってきましたね。
ネオマール・セルメニョも主導権を握らせまいと、パンチを出しながら応戦しますが、2ラウンド残り1分、フェルナンド・モンティエルの得意とする左フックがネオマール・セルメニョのテンプルにクリーンヒット!
さらに、2ラウンド終了間際には、前に出てくるネオマール・セルメニョに対して、フェルナンド・モンティエルが強烈な左ボディーブローのカウンターを叩き込み、ネオマール・セルメニョの体が「くの字」に曲がります。少しずつフェルナンド・モンティエルがペースを握り始めましたね。
「セルメニョは主導権を握らせないためにも踏ん張りどころだよ」と試合の行方を見守る管理人。しかし、3ラウンド開始のゴングが鳴っても、ネオマール・セルメニョがコーナーから出て来ません。先ほどのボディーブローでアバラを痛めたようです。
その後、レフェリーが試合続行を促し、カウントを数えますが、ネオマール・セルメニョは試合を続けることはできず、そのまま10カウント。フェルナンド・モンティエルがネオマール・セルメニョに3ラウンドKO勝ちを収め、再起戦に快勝しました。
接戦が予想された元世界チャンピオン同士のサバイバルマッチでしたが、蓋を開けてみれば、フェルナンド・モンティエルの快勝でしたね。ノニト・ドネアに衝撃のKO負けを喫し、フェルナンド・モンティエルの肉体的なダメージだけでなく、精神的なダメージを心配していたのですが、再起戦を観る限り問題ないようです。
強いフェルナンド・モンティエルが帰ってきました!日本人ボクサーと対決する可能性を持つ階級で戦うフェルナンド・モンティエルだけに、今後どの階級で戦うのか?4階級制覇を目指すのか?フェルナンド・モンティエルの動向に注目ですね。
フェルナンド・モンティエル対ネオマール・セルメニョの試合結果
試合結果 | フェルナンド・モンティエルが3ラウンドKO勝ちで再起戦に快勝。 |