スーパーバンタム級10回戦
5階級制覇 チャンピオン |
ホルヘ・アルセ(メキシコ) 戦績:67戦59勝45KO6敗2分 |
元WBA世界 フライ級チャンピオン |
ロレンソ・パーラ(ベネズエラ) 戦績:35戦31勝18KO3敗1分 |
ホルヘ・アルセ対ロレンソ・パーラの試合内容
メキシコ人ボクサー初の5階級制覇を達成したホルヘ・アルセとテクニシャンのロレンソ・パーラが再戦で拳を交えます。ホルヘ・アルセとロレンソ・パーラの初対決は2010年9月に行われたWBO世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦。結果は三者三様のドローで痛み分けに終わりました。
月日が流れ、再戦の日を迎えた両雄。リマッチで勝ち名乗りを受けるボクサーは、抜群の攻撃力でファンを魅了する「やんちゃ坊主」ホルヘ・アルセでしょうか?それとも、老かいなボクシングを誇るロレンソ・パーラでしょうか?再戦のゴングが鳴り響きます。
試合は、5階級制覇チャンピオンのホルヘ・アルセが上下にパンチを打ち分けながら前進し、ロレンソ・パーラにプレッシャーをかける展開で始まります。ホルヘ・アルセは得意のボディーブローを中心に1ラウンドからエンジン全開ですね。
「アルセが予想以上に出てるよ。パーラはプレッシャーをかなり感じているみたい。もう少し動いてアルセの攻撃を空振りさせられるといいんだけど」と両者のボクシングに注目する管理人。簡単に打たせると、ホルヘ・アルセがリズムに乗るので、ロレンソ・パーラとしては空振りさせながらカウンターを狙いたいですね。
2ラウンドに入ると、ロレンソ・パーラが主導権を渡すまいと、自分から攻撃を仕掛けます。負けん気の強いホルヘ・アルセは真っ向から応戦。得意のボディーブローを狙い、ロレンソ・パーラの生命線であるフットワークを封じ込めようとします。
3ラウンドに入ると、ホルヘ・アルセがプレッシャーを強め、ロレンソ・パーラをロープに釘付けにしてパンチを上下に打ち分けます。「アルセの攻撃が凄まじいよ」と思っていると、3ラウンド残り45秒、ホルヘ・アルセがロレンソ・パーラの顔面に右ストレートを叩き込み、ダウンを奪います。
一気に勝負を決めたいホルヘ・アルセは4ラウンド開始と同時にコーナーから飛び出し、ロレンソ・パーラに得意の連打を叩き込みます。ロレンソ・パーラはフルスイングの強打をもらわないよう、体を密着させて戦っていますが、ホルヘ・アルセがボディーを中心に攻め込み、ロレンソ・パーラをロープへ追い詰めます。
4ラウンド残り1分には、ホルヘ・アルセが強烈な左ボディーブローの2連打を叩き込み、ロレンソ・パーラがダウン!攻撃の手を休めないホルヘ・アルセは残り40秒、再び左ボディーブローでダウンを奪い、完全に試合の主導権を握ります。
「パーラは顔面もボディーも効いちゃったかな?アルセはどっちでも倒せそうだよ」と5ラウンドに注目する管理人。「やんちゃ坊主」ホルヘ・アルセは5ラウンド開始から勝負を仕掛け、開始45秒、得意の左ボディーブローでダウンを奪います。
ボディーを打たれ続けたロレンソ・パーラは10カウント以内に立ち上がることができず、勝負あり。5階級制覇チャンピオンのホルヘ・アルセがロレンソ・パーラに5ラウンドKO勝ちを飾り、因縁の再戦に快勝しました。
ホルヘ・アルセの勢いと連打がロレンソ・パーラのテクニックを完全に封じ込めた試合でしたね。序盤から全開のホルヘ・アルセの攻撃に、ロレンソ・パーラは全く持ち味を発揮できないまま、4度のダウンを奪われ、一方的な展開のまま試合終了を迎えた内容でした。
「引退が近い」と公言しているホルヘ・アルセは、ビッグマッチを希望してバンタム級、スーパーバンタム級の2階級を視野に次戦の交渉を行っています。本命は「フィリピンの閃光」ノニト・ドネアですが、西岡利晃選手や亀田興毅選手の名前も挙っているだけに目が離せませんね。ホルヘ・アルセの動向に今後も注目したいと思います。
ホルヘ・アルセ対ロレンソ・パーラの試合結果
試合結果 | ホルヘ・アルセが5ラウンドKO勝ちで再戦に快勝。 |