ウェルター級10回戦
WBA世界スーパー ライト級チャンピオン |
マルコス・マイダナ(アルゼンチン) 戦績:33戦31勝28KO2敗 |
元WBC・IBF世界スーパー ライト級チャンピオン |
デボン・アレキサンダー(アメリカ) 戦績:23戦22勝13KO1敗 |
マルコス・マイダナ対デボン・アレキサンダーの試合内容
ボクシング最激戦区のスーパーライト級で頂点に輝いたパワフルなファイターのマルコス・マイダナとテクニシャンのデボン・アレキサンダーがウェルター級に舞台を移して激突します。「強打vsテクニック」の楽しみな人気ボクサー対決ですね。
試合は、ガードを高く上げながら距離を詰めて自慢の強打を振り回すマルコス・マイダナに対して、サウスポーのデボン・アレキサンダーが鋭い右ジャブを突きながら、左ストレートと右フックのカウンターで応戦するスリリングな展開で始まります。
2ラウンドに入ると、マルコス・マイダナがプレッシャーを強め、懐に飛び込んで得意の乱打戦に持ち込もうとします。一方のデボン・アレキサンダーは、マルコス・マイダナが一定以上の距離に入ってくると、クリンチでマルコス・マイダナを押さえ込み、接近戦を許さない作戦を実行。デボン・アレキサンダーがマルコス・マイダナの強打を上手く封じ込めていますね。
「懐に飛び込んで、ボディーから顔面を狙うマイダナの作戦は理想的なんだけど、アレキサンダーがクリンチを使って、マイダナの強打を巧みに防いでいるね。マイダナが今ひとつリズムに乗れないもんな」と両者の作戦に注目する管理人。デボン・アレキサンダーのクリンチ作戦が見事に功を奏していますね。
試合中盤は、接近戦で活路を見出そうとするマルコス・マイダナに対して、デボン・アレキサンダーが左ストレートと右フックのカウンターを叩き込む展開が続きます。接近戦をクリンチで封じ、得意の中間距離で戦っているデボン・アレキサンダーが少しずつ試合の主導権を握り始めたようです。
【Photo:The Ring Magazine】
6ラウンドに入ると、デボン・アレキサンダーがマルコス・マイダナの顔面、ボディーへパンチを打ち分けて、攻撃を強めます。6ラウンド終盤には、デボン・アレキサンダーがマルコス・マイダナをロープに詰めて、力強いパンチを連打!マルコス・マイダナは顔面、ボディーのどちらもダメージを負う苦しい展開になってきました。
試合終盤は、スピードで上回るデボン・アレキサンダーがマルコス・マイダナのパワーを封じ込め、コンパクトなパンチを打ち込む展開が続きます。8ラウンド開始直後、マルコス・マイダナが逆転KOを狙って勝負をかけますが、デボン・アレキサンダーが強烈なボディーブローを叩き込み、主導権を渡しません。
「マイダナはボディーがめちゃめちゃ効いてるね。スピードも鈍って、めっちゃ苦しそうだよ。アレキサンダーは一気にパンチを集めれば、倒せるかも」とデボン・アレキサンダーの攻撃に注目する管理人。デボン・アレキサンダーがマルコス・マイダナを圧倒するワンサイドゲームになってきました。
9ラウンド以降は、逆転を狙って必死に前進するマルコス・マイダナに対して、デボン・アレキサンダーが中間距離を保って安全圏で戦う展開が続きます。試合はこのままデボン・アレキサンダーのペースで進み、試合終了のゴングが鳴り響きます。
勝敗は3人のジャッジに委ねられ、3人のジャッジすべてがデボン・アレキサンダーを支持。デボン・アレキサンダーがマルコス・マイダナに10ラウンド大差の判定勝ちを収め、ウェルター級で実現した人気ボクサー対決に快勝しました。
デボン・アレキサンダーのテクニックとスピードが、マルコス・マイダナのパワーを完全に封じ込めた試合でしたね。デボン・アレキサンダーのパンチだけが当たり、マルコス・マイダナのパンチは全く当たらない一方的な展開に、ただただ驚くばかりです。
ウェルター級に主戦場を移したデボン・アレキサンダーは今後、台風の目になるかもしれませんね。最初のターゲットは、ビクター・オルティスとアンドレ・ベルト。そして、最終的なターゲットは、マニー・パッキャオとフロイド・メイウェザーでしょうか?ビッグマッチへ向けて好スタートを切ったデボン・アレキサンダーに今後も注目です。
マルコス・マイダナ対デボン・アレキサンダーの試合結果
試合結果 | デボン・アレキサンダーが10ラウンド3-0の判定勝ち。 【公式ジャッジの採点結果】
|