ファン・マヌエル・マルケスの次戦はサウスポーか?メキシコの英雄か?
メキシコ人ボクサー3人目の4階級制覇を達成したファン・マヌエル・マルケス。2012年8月に39歳を迎えるベテランは、4度目のマニー・パッキャオ戦に向けて並々ならぬ闘志を燃やしています。「完全燃焼」を追い求める4階級制覇チャンピオンが「Ring Magazine」の公式サイトで2012年7月14日に予定されている次戦について語りました。
「まだ詳しいことは決まっていないんだ。トップランクのボブ・アラムからの話を待っているところだよ。ベストだと感じるボクサーとなら、誰とでも戦う。ただし、マニー・パッキャオがもう一度、私と戦うことを希望しているなら、サウスポーと対戦したい」と次戦の希望を語りました。
【Photo:The Ring Magazine】
ファン・マヌエル・マルケスがサウスポーとの対戦を希望したことで、次戦の対戦候補として浮上したボクサーがザブ・ジュダー。スーパーライト級とウェルター級の2階級制覇の実績を誇るスピード豊かなサウスポーは、ファン・マヌエル・マルケスが希望する「仮想パッキャオ」の条件にピッタリと一致します。
ザブ・ジュダーも「トップランクからの正式なオファーはないけど、条件があえば、ジュダー対マルケスのスーパーファイトが実現するぜ。オレの願いはベストなボクサーと戦い、ベストなボクサーに勝つことだ」とかなり乗り気のようです。
【Photo:The Ring Magazine】
38歳のファン・マヌエル・マルケスと34歳のザブ・ジュダー。「実現すれば、マルケスにとって、試練のベテラン対決になりそうだぞ。ジュダーは好不調の波が激しいけど、好調のジュダーだと、さすがのマルケスも簡単じゃないよ」と思ってると、ここに来て、もうひとつのベテラン対決の可能性が浮上してきました。
そのカードは、ファン・マヌエル・マルケス対エリック・モラレスの人気メキシカン対決。ゴールデンボーイ・プロモーションズCEOのリチャード・シェイファーによると、エリック・モラレスがファン・マヌエル・マルケス戦を希望しているそうです。
【Photo:The Ring Magazine】
ファン・マヌエル・マルケスより一足先に4階級制覇を達成したエリック・モラレス。マルコ・アントニオ・バレラとボクシングの歴史に残る名勝負を演じた「恐怖の男」は、2012年3月のダニー・ガルシア戦で王座から陥落してしまいましたが、衰えぬテクニックと人気はまだまだ健在です。
エリック・モラレス対マルコ・アントニオ・バレラ、ファン・マヌエル・マルケス対マルコ・アントニオ・バレラは実現していますが、ファン・マヌエル・マルケス対エリック・モラレスは実現していないんですよね。なるほど!輝かしいキャリアと人気を誇るベテラン同士のメキシカン対決は盲点でしたね。
4度目のマニー・パッキャオ戦へ向けて執念をむき出しにするファン・マヌエル・マルケス。次戦のリングで拳を交えるボクサーはサウスポーのザブ・ジュダーでしょうか?同じメキシコ人のエリック・モラレスでしょうか?それとも…。「完全燃焼」の言葉を胸に秘め、リングへ向かう4階級制覇チャンピオンの次戦から目が離せません。対戦候補を含めた今後の行方に注目ですね。