2012年は4戦全勝!最優秀ボクサーは「フィリピンの閃光」ノニト・ドネア
ボクシング雑誌「The Ring Magazine」の公式サイト「RingTV.com」が恒例の「読者が選ぶ2012年の最優秀ボクサー」を発表しました。「ファイター・オブ・ザ・イヤー」の栄冠に輝いたボクサーは「フィリピンの閃光」ノニト・ドネアです!
年間最優秀ボクサーの称号である「ファイター・オブ・ザ・イヤー」を獲得したノニト・ドネアの得票率は55.2%。2位のファン・マヌエル・マルケスが27.3%だったので、2倍以上の支持を得て「ファイター・オブ・ザ・イヤー」を獲得する圧勝劇でした。
2012年のノニト・ドネアの活躍を考えると、文句なしの「ファイター・オブ・ザ・イヤー」ではないでしょうか?世界的なスーパースターが1年間に4試合を戦うことが珍しくなっている最近のボクシング界で、強豪ばかりを連破し続けたノニト・ドネアの功績は限りなく大きいと思います。
2012年2月、ウィルフレド・バスケス・ジュニアに12ラウンド判定勝ちを飾り、空位のWBO世界スーパーバンタム級タイトルを獲得。4階級制覇を達成します。2012年7月、IBFチャンピオンのジェフリー・マセブラに12ラウンド判定勝ち。王座統一を果たします。
【Photo:The Ring Magazine】
2012年10月、日本人ボクサー初の名誉チャンピオンに認定された西岡利晃選手に9ラウンドTKO勝ち。2012年12月、5階級制覇の実績を誇るホルヘ・アルセを圧倒し、3ラウンドKO勝ち。いろいろなタイプの強豪を完璧なボクシングでねじ伏せた2012年でした。
スーパーバンタム級の完全制覇を目指すノニト・ドネア。2013年は無敗の2人の刺客が送り込まれることになりそうです。ひとりは2階級制覇を成し遂げた無敗のアブネル・マレス。もうひとりはオリンピックを連覇し、プロのリングでも全勝の快進撃を続けるギジェルモ・リゴンドーです。
個人的に「2013年はドネアにとって最もタフな1年になるんじゃないかな?」と思っています。2012年にいろいろなタイプのボクサーと4試合を戦ったことで、スーパーバンタム級におけるノニト・ドネアの研究材料は出そろったと思うんです。
しかも、直近の対戦候補はアブネル・マレスとギジェルモ・リゴンドー。「2012年は手の内をかなり見せちゃったからなあ。マレスもリゴンドーも万全のドネア対策でリングに上がってくるはずだよ。さすがのドネアも厳しいかも」と思ってしまう自分を否定することができません。
でも、一方で「ドネアだったら、どんなに研究材料を与えても『どんだけ強いねん!』って感じで勝ちそうな気がする」とめっちゃ期待している自分もいます。正直なところ、期待感のほうが不安感より大きいです。「それでも、ドネアが勝つ」と思っちゃいます。
「2013年にマレスとリゴンドーを撃破することができたら『スーパーバンタム級時代のドネアは最強だったね』と語り継がれるんだろうなあ」と伝説的な強さを発揮し始めた「フィリピンの閃光」に2013年もめちゃめちゃ期待してしまう管理人でした。