ハングリーなマニー・パッキャオ「フィリピン台風の被災者のために全力で戦う」
フィリピンの英雄が高らかに宣言です!6階級制覇の実績を誇るマニー・パッキャオが11月24日に中国のマカオで開催されるブランドン・リオス戦の最終記者会見を行い、ブランドン・リオス陣営をリスペクトしながら、復活に向けた決意を力強く語りました。
「すばらしい夜を迎えることができたことをみんなに感謝するよ。プロモーターのトップランク、集まってくれたメディア関係者のみんな、手厚いサポートをありがとう。トラッシュトークを避けてくれたリオス陣営にもお礼が言いたい。ボクシングは、みんなを楽しませるためのスポーツなんだ。ボクシングを愛するみんなに模範的な態度を示せたことを感謝するよ」
「リオスはハングリーなボクサーだけど、私も同じくらいハングリーだよ。2012年に2連敗しちゃったからね。すばらしいファイトになることは間違いないから、絶対に見逃さないでほしい。フィリピン台風の被災者のみんなに勝利を目指して戦う姿を捧げるよ」
【Photo:Top Rank】
マニー・パッキャオの記者会見のVTRをチェックして「口調は穏やかだけど、表情がめっちゃ引き締まってる!パッキャオ、めちゃくちゃ気合い入ってるよ!」と思っちゃいました。顔つきが、いつもよりシャープな気がするんですけど、気のせいかな?
2012年に2連敗を喫したマニー・パッキャオにとって、ブランドン・リオス戦は引退と背中合わせの再起戦です。正直なところ、真っ向からガンガン攻撃を仕掛けてくるブランドン・リオスは、マニー・パッキャオにとって、戦いやすい相手だと思います。もしかすると「最も得意とするタイプ」と言っても過言ではないかもしれません。
過去に対戦したボクサーで言うと、ブランドン・リオスは、アントニオ・マルガリートやリッキー・ハットンに似たタイプでしょうか?ブランドン・リオスはめちゃくちゃタフですが、パンチ力、スピード、テクニック、経験のあらゆる部分で、マニー・パッキャオが上回っていると思うので、マニー・パッキャオにとって、決して難しい対戦相手じゃないはずです。
【Photo:Top Rank】
逆に言うと「パッキャオの今の実力」が試される対戦相手と言えそうです。アントニオ・マルガリートにTKO勝ちでもおかしくない一方的な判定勝ち、リッキー・ハットンに戦慄のKO勝ちを飾ったマニー・パッキャオは、ブランドン・リオスを相手に再び最大級の衝撃を与えることができるでしょうか?
個人的に「衝撃」こそ、マニー・パッキャオに求められる復活のキーワードだと思います。圧倒的な勝ち方で復活をアピールできれば、次戦でメガマッチを実現することも不可能じゃありません。プロモーターのボブ・アラムは、マニー・パッキャオ対ルスラン・プロボドニコフを示唆していますが、ファンが期待する対戦相手は、フロイド・メイウェザーで間違いないと思います。
世界中のボクシングファンの期待を背負ってリングに上がる「パックマン」マニー・パッキャオ。引退と背中合わせの再起戦でブランドン・リオスを撃破し、フィリピンの復興とボクシング界の未来を希望の光で照らすことができるでしょうか?「パックマン」は苦難のステージをクリアできるのか?それとも、ゲームオーバーか?運命の再起戦まで、48時間を切りました!