アンドレ・ウォードがカール・フロッチの再戦要求に理解!難題は開催地か?
スーパーミドル級を代表する米英のスーパースターが再び拳を交える日はやってくるのでしょうか?スーパーミドル級のスター選手が2年に渡って激突した「スーパーシックス・トーナメント」優勝者のアンドレ・ウォードが、準優勝者のカール・フロッチの再戦要求についてコメントを発表しました。
「フロッチの再戦要求は理解できるよ。彼は、私に負けたあと、ルシアン・ビュテとミッケル・ケスラーに勝っている。すごく価値ある勝利で、フロッチの実力の証だね。でも、私の主戦場はアメリカで、彼の主戦場はイギリスなんだ。フロッチ陣営には、私を応援してくれるアメリカのファンがたくさんいることを理解してほしいね」
カール・フロッチの再戦要求に対するアンドレ・ウォードの理解と難色が含まれた複雑なコメントですね。アメリカ人のアンドレ・ウォードとイギリス人のカール・フロッチは、それぞれ母国で絶大な人気を誇ります。どちらも人気ボクサーだけに「どちらの国で戦うか」はすごく難しい問題ですね。
アンドレ・ウォードとカール・フロッチは2011年12月に行われたスーパーシックス・トーナメントの決勝戦で激突。アメリカを舞台にした「ビッグイベントの頂上決戦」は、アンドレ・ウォードの12ラウンド判定勝ちで幕を閉じました。アンドレ・ウォードのスピードが、カール・フロッチのパワーを封じ込めた名勝負でしたね。
カール・フロッチがプロで喫した黒星は2つ。アンドレ・ウォードとミッケル・ケスラーです。2010年4月、ミッケル・ケスラーに敵地デンマークでプロ初黒星を喫したカール・フロッチですが、2013年5月にイギリスで行われた再戦でリベンジに成功。つまり「負けっぱなし」はアンドレ・ウォードだけなんです。
ミッケル・ケスラーにリベンジを果たしたカール・フロッチは「私がどうしても打ち負かしたいボクサーはウォードだ。彼の才能は認めているけど、ファンに興奮を届けられるタイプじゃない。私ならウォードをストップできる可能性があるんだ。ぜひ再戦して決着をつけたいね」と改めて強くリマッチを要求しています。
さらに「スーパーシックス・トーナメントの舞台はアメリカだった。今度はイギリスで勝負しようじゃないか」と母国イギリスを舞台にリマッチを行いたい意向を示しています。個人的に、カール・フロッチが希望する「イギリス開催」を全面的に支持していますが、アンドレ・ウォードはアメリカを代表する人気ボクサーなので、イギリス開催は難しいかもしれませんね。
35歳のカール・フロッチから「私が倒すべき唯一のボクサー」と挑戦状を送りつけられているアンドレ・ウォード。全勝の快進撃を続ける「神の子」が敵地イギリスへ乗り込み、再び「コブラ」と拳を交える日はやってくるのでしょうか?実現すれば、世界中のボクシングファンが熱狂する「因縁の再戦」になること間違いなしの好カードです!