復活の手応え！再起を目指すルシアン・ビュテがフレディ・ローチと初練習

復活を目指すテクニシャンが売れっ子トレーナーを招へいです！IBF世界スーパーミドル級タイトルを9度も防衛した実績を誇るサウスポーのルシアン・ビュテが12月6日（日本時間12月7日）に主戦場のカナダで行われる再起戦に向け、フレディ・ローチと初練習を行いました。

フレディ・ローチと言えば、6階級制覇を成し遂げたボクシング界のスーパースター「パックマン」マニー・パッキャオをはじめ、世界的な人気と実力を誇るスーパースターを数多く指導しています。また、最近は、ボクサーだけでなく、MMAファイターを指導する機会も多く「世界で最も有名なトレーナー」として、抜群の人気と知名度を誇っています。

ルシアン・ビュテは2014年1月に同じカナダを主戦場にするジャン・パスカルに12ラウンド判定負けを喫し、12月に予定されている試合は「絶対に負けられない再起戦」です。34歳のルシアン・ビュテはライトヘビー級の世界タイトル奪取、2階級制覇を「ボクシング人生の集大成」と位置づけていて、以前から指導を熱望していたフレディ・ローチの招へいを決意したそうです。

注目の再起戦に向けて、早くも始動しているルシアン・ビュテは「すばらしい経験になったよ。カムバックするため、できることは全部しておきたいんだ。応援してくれるファンのみんなに喜んでもらえる再起戦にしたいね」とコメント。対戦相手はまだ決まっていませんが、フレディ・ローチの指導を受け、充実の時間を過ごしたようです。

一方、ルシアン・ビュテのパンチを受けたフレディ・ローチは「ビュテが前回の試合で負けたことに驚いているよ。ビュテは、いろいろな角度から多彩なパンチを打てるボクサーだね。持っている武器は間違いなく一級品だ。あとは、どうやって武器を試合で使うかを考え、実力を発揮できれば、再起戦で勝利することができると思うよ」と語りました。

カール・フロッチとジャン・パスカルに負けて、勢いが失速してしまった感のあるルシアン・ビュテですが、プロのキャリアで黒星はわずかに2つだけです。サウスポーから繰り出される左アッパーのカウンターは芸術的で、まともに決まれば、まだまだ倒せるだけのパワーを秘めているので、再起戦に期待したいですね。

WBA・IBFチャンピオンのバーナード・ホプキンスとWBOチャンピオンのセルゲイ・コバレフが11月に王座統一戦で激突することが決定し、ライトヘビー級に注目しているファンがたくさんいると思うんです。ルシアン・ビュテの実績と実力を考えると、世界チャンピオンになるチャンスは十分にあるので、12月の再起戦は特に注目ですね。2015年につながる勝利を期待しましょう！