ゲンナディ・ゴロフキンの勢いか？マルコ・アントニオ・ルビオの経験か？

11連続KO防衛を続けるWBA世界ミドル級チャンピオンのゲンナディ・ゴロフキン。激戦区ミドル級で圧巻の強さを誇る「ミドル級最強のファイター」は10月18日（日本時間10月19日）に初登場となるアメリカのカリフォルニア州で60戦以上のキャリアを誇るマルコ・アントニオ・ルビオと激突します。

アテネで銀メダルを獲得後、プロに転向し、スーパースターの階段を順調に駆け上がっているゲンナディ・ゴロフキン。一方、WBC暫定世界ミドル級チャンピオンのマルコ・アントニオ・ルビオはプロ66戦目で初の世界タイトルを獲得した34歳のベテランです。対照的なボクシング人生を歩んできた両雄の楽しみな対戦ですね。

ゲンナディ・ゴロフキン対マルコ・アントニオ・ルビオが発表されたとき、最初に感じたことは「前回が元チャンピオンのダニエル・ギールで、次戦が暫定チャンピオンのルビオ。ゴロフキン陣営は本当に慎重だね。でも、着実にビッグマッチの準備を進めていることがわかるマッチメイクだなあ」でした。最近は「すぐにビッグマッチ」の傾向が強いので、逆に、新鮮ですね。

ゲンナディ・ゴロフキンとマルコ・アントニオ・ルビオの実績を考えると、ゲンナディ・ゴロフキンの有利は動かない気がします。さらに、マルコ・アントニオ・ルビオのボクシングスタイルを考えると「ゴロフキンがKOする確率が高いんじゃないかな？」と思ってしまいます。ゲンナディ・ゴロフキンはローマン・ゴンサレスと並ぶ「世界最強のファイター」ですもんね。

もちろん、数々の激闘を経験しているマルコ・アントニオ・ルビオが、簡単にペースを握らせると思えないので、楽しみにしている要素もあります。例えば、ダニエル・ギール戦は、目立ったダメージこそ表面化しなかったのですが、過去の試合と比べて、被弾が増えていました。最後は、パンチをもらいながら右ストレートを打ち込んで、試合を終わらせちゃいましたけどね。すごかった！

マルコ・アントニオ・ルビオは勇敢なメキシカンで、めちゃくちゃ粘り強いボクサーなので「ボディブローを突破口にして、我慢比べに持ち込めるとおもしろくなるかもしれないね」と期待しています。マルコ・アントニオ・ルビオの左ボディブローと左フックが当たりそうな気がするので、ゲンナディ・ゴロフキンの「新しい姿」を知る絶好のチャンスになるかもしれませんね。

いずれにしても、ゲンナディ・ゴロフキンが、メキシコ系ファンが多いカリフォルニアを舞台にマルコ・アントニオ・ルビオをKOできるかどうかは、試合の注目ポイントと言って間違いないと思います。ゲンナディ・ゴロフキンが勝つなら圧勝、マルコ・アントニオ・ルビオが勝つなら大接戦になるのかな？マルコ・アントニオ・ルビオ陣営の作戦がめっちゃ楽しみです！

ゲンナディ・ゴロフキン陣営が明言しているように、メガマッチのターゲットは、WBC世界ミドル級チャンピオンのミゲール・コットで間違いないと思います。ゲンナディ・ゴロフキンはマルコ・アントニオ・ルビオを撃破し、ファン待望のドリームマッチの扉を開くことができるでしょうか？ミドル級のメガマッチを左右する楽しみな新旧対決ですね。