大記録を打ち立てるバーナード・ホプキンス!無敗のセルゲイ・コバレフを撃破できるか
ボクシング界の「戦う伝説」は試練の王座統一戦を勝ち抜くことができるでしょうか?WBAとIBFの2本のベルトを保持する世界ライトヘビー級チャンピオンのバーナード・ホプキンスが11月8日(日本時間11月9日)に王座統一戦で激突するWBOチャンピオンのセルゲイ・コバレフと戦うことを決めた理由を激白。世界中のファンが注目する王座統一戦にかける思いを語りました。
「コバレフ戦の決めた理由はビッグマッチがやりたいと思ったからだよ。私の戦績を振り返ってもらえばわかるけど、決して弱いボクサーと戦ってきたわけじゃない。むしろ、強いボクサーに勝ってきたんだ。でも、単なる試合じゃない、最高の試合がしたいと思ったのさ。コバレフは無敗で、WBOのチャンピオンだ。王座統一戦は自分のための挑戦であり、ファンのための喜びだよ」
「49歳って年齢が騒がれることはしょうがないよ。だって、過去に例がないんだから。ボクシングの歴史で、私より真剣にボクシングと向き合った選手が何人いると思う?いくら才能があっても、ボクシングは体が資本のスポーツだ。まずイメージしたとおりに動ける体を保つことが大事だよ。49歳は49歳で、それ以上でもそれ以下でもない。でも、年齢が勝敗を決めるわけじゃないだろ?」
【49歳の統一チャンピオン!ニックネームの「エイリアン」にふさわしい活躍です】
49歳で激戦区ライトヘビー級の頂点に君臨するバーナード・ホプキンス。ボクシング史上初の主要4団体の世界タイトル統一、ボクシング史上最年長の世界タイトル獲得、ボクシング史上最年長の世界タイトル防衛、ボクシング史上最年長の世界タイトル統一という数多くの偉業を成し遂げた「戦う伝説」です。
個人的な意見ですが、バーナード・ホプキンスは熱烈に応援したくなるタイプのボクサーではありません。「ベビーフェイス」と「ヒール」に分けるなら、間違いなく「ヒール」が似合うボクサーです。そんなこんなで、圧倒的な強さを発揮していたミドル級時代は「強いけど、スポットライトを浴びる機会が少ないボクサー」の代表格でした。
でも、40歳を過ぎて「ボクシング史上最年長」の記録を次々と更新するようになり、バーナード・ホプキンスに対するファンの評価、メディアの評価が変わってきました。試合を重ねるにつれて、ブーイングの音量は明らかにダウンし、声援のボリュームがアップ。「ボクシング史上最強のヒール」は戦い続けることで「ボクシング史上唯一のエイリアン」へ生まれ変わりました。
65戦のキャリアを誇るバーナード・ホプキンスはプロで一度もKO負けがありません。一方、セルゲイ・コバレフはライトヘビー級を飛び越え、ボクシング界を代表する攻撃力を誇ります。個人的に「50歳の誕生日を迎える2015年1月まで試合をしなかったら、50歳の統一チャンピオンが誕生するのに、コバレフと戦う心意気がすごいよ。男前すぎる!」と激しく感動しています。
同時に「コバレフの攻撃はめっちゃ鋭いよ。ワンパンチだけじゃないもん。しかも、まっすぐ(ストレート)が伸びてくるタイプ。ホプキンスはよけきれるかな?うーん、初めてKOされちゃうかも」と感じています。49歳の「戦う伝説」が選んだ試練の王座統一戦。バーナード・ホプキンスは3団体統一チャンピオンとして、50回目の誕生日を迎えることができるでしょうか?予想が難しいなあ。