統一王者のセルゲイ・コバレフとジャン・パスカルの新旧チャンピオン対決が実現へ
新たな刺客はスピードスターです!WBA・IBF・WBOの3本のベルトを保持する3団体統一世界ライトヘビー級チャンピオンのセルゲイ・コバレフが2015年3月14日(日本時間3月15日)に王座返り咲きを狙うジャン・パスカルと対戦するため、最終交渉を行っていることが発表されました。両陣営がすでに口頭で合意していて、細部を詰める交渉を残すのみだそうです!
いやー、すばらしいマッチメイクですね。ライトヘビー級の3本のベルトを保持するハードパンチャーのセルゲイ・コバレフとライトヘビー級で異色の輝きを放つスピードスターのジャン・パスカル。セルゲイ・コバレフが公言している「どこで誰とでも戦う」といきなり証明する男前すぎるマッチメイクだなあ。開催地は、ジャン・パスカルの地元カナダになるそうです。
3団体統一チャンピオンのセルゲイ・コバレフは2014年11月に49歳で統一チャンピオンに君臨していたバーナード・ホプキンスに快勝。ライトヘビー級の頂点に君臨する「新しい王様」です。セルゲイ・コバレフは以前から「どこで誰とでも戦う姿勢」を打ち出していて、カナダで絶大な人気を誇るジャン・パスカルとのビッグマッチがトントン拍子で決まりました。
【左ジャブでもボディブローでも倒せる強打のセルゲイ・コバレフです】
一方、カナダを主戦場にするジャン・パスカルは、ライトヘビー級のトップ戦線で戦い続けるスピードスター。重量級と思えないスピードを武器に、手数とタイミングで相手を圧倒するボクシングが持ち味です。最近は、4階級制覇の実績を誇るロイ・ジョーンズをトレーナーに迎え「魅せるアウトボクシング」に磨きをかけています。王座返り咲きの絶好のチャンスですね。
当初、ジャン・パスカルは、同じカナダを主戦場にするWBCチャンピオンのアドニス・スティーブンソンと2015年4月に対戦する予定でした。ところが、交渉が思うように進まず、ジャン・パスカル対アドニス・スティーブンソンは流れてしまいます。でも、3本のベルトを統一したセルゲイ・コバレフに挑戦するプランが浮上。ジャン・パスカル、気合い入りまくってますよ!
ちなみに、ジャン・パスカルは12月6日(日本時間12月7日)にロベルト・ボロンティとテストマッチを行っています。結果はノーコンテスト。ちょっと後味が悪かったですね。でも、ロベルト・ボロンティ戦をクリアすることがセルゲイ・コバレフ戦の条件だったので、セルゲイ・コバレフ対ジャン・パスカルは予定どおり開催する方向で最終交渉を行っているそうです。
セルゲイ・コバレフ対ジャン・パスカルが口頭で合意に達したことが発表されたとき「なぬっ!いきなりジョーカーじゃない?コバレフはめちゃめちゃ安定感のある統一チャンピオンだけど、パスカルのスピードがあればポイントアウトは不可能じゃないよ。どっちが勝ってもワンサイドになりそうだなあ」とめちゃめちゃ驚きました。ものすごいマッチメイクだなあ。
セルゲイ・コバレフは「ひとりずつ順番に倒して最強を証明したい」と公言しています。百戦錬磨のバーナード・ホプキンス、スピードスターのジャン・パスカル、ハードパンチャーのアドニス・スティーブンソンという流れだと思うのですが、ジャン・パスカルがセルゲイ・コバレフの野望をストップする確率が一番高いと予想しているので、両雄の対戦は本当に楽しみです!
逆に言うと、セルゲイ・コバレフ陣営は自信満々ですね。実際「誰と戦っても、負ける気しないんだろうなあ。コバレフがパスカルをKOしちゃったら、コバレフの勢いをストップできるボクサーがいなくなるんじゃないかな?」と思ってしまうくらい強さが突き抜けています。セルゲイ・コバレフ対ジャン・パスカルはライトヘビー級の未来を左右する大一番になりそうです!