立ちふさがる難敵!アドニス・スティーブンソンはサキオ・ビカをKOできるか?
WBC世界ライトヘビー級チャンピオンに君臨する「スーパーマン」アドニス・スティーブンソン。4月4日(日本時間4月5日)主戦場とするカナダのケベック州ケベックシティに2階級制覇を目指すサキオ・ビカを迎えて4度目の防衛戦を行います。強烈すぎる一撃を誇るアドニス・スティーブンソンと信じられないタフネスを誇るサキオ・ビカの楽しみな激突ですね。
ライトヘビー級は、世界中のボクシングファンが最も注目する階級のひとつ。WBA、IBF、WBOの3本のベルトを持つ「クラッシャー」セルゲイ・コバレフが「グランドスラム」に王手をかけていて、久しぶりに主要4団体のベルトが統一される可能性を秘めているからです。
1年前、アドニス・スティーブンソンとセルゲイ・コバレフの立場は正反対でした。当時のライトヘビー級は、49歳で世界チャンピオンに君臨していたバーナード・ホプキンスが「主役」。対抗チャンピオンの本命がアドニス・スティーブンソンでした。ファンの関心は、バーナード・ホプキンス対アドニス・スティーブンソンの王座統一戦だったんです。
【問答無用の左ストレート!スティーブンソンはタフなビカをKOできるか?】
ところが、35歳で悲願の世界タイトル奪取を果たした「遅咲きのスーパーマン」は王座統一戦の前に「お金を稼ぐための防衛戦」を優先。アドニス・スティーブンソンが独自の道を進んだ結果、バーナード・ホプキンス対セルゲイ・コバレフの王座統一戦が実現し、セルゲイ・コバレフが圧倒的なパフォーマンスを披露して3本のベルトを統一することに成功しました。
ファン目線で言うと「スティーブンソンが一歩後退しちゃったなあ」と感じてしまったことは否定できません。でも、管理人は「家族や自分のために、まず生活費を確保するマッチメイクは絶対に間違っていないよ」とアドニス・スティーブンソンの決断を支持しているファンのひとりです。いつ選手生命が終わってしまうかを予想できないボクサーにとって、正しい判断ですもんね。
アドニス・スティーブンソンは、一歩先を行くセルゲイ・コバレフに追いつき「主役の座」を手に入れるため、サキオ・ビカ戦で強烈な存在感をアピールしたいところです。アドニス・スティーブンソンの心意気が試される試合になると思うんですね。世界中のファンが「スティーブンソンならコバレフに勝てる!おもしろくなってきたなあ」と感じる豪快なKO勝利を期待したいです。
アドニス・スティーブンソンが迎える挑戦者のサキオ・ビカは、強じんなフィジカルと驚異のタフネスを誇る勇敢な戦士。WBC世界スーパーミドル級タイトルを獲得した実績を誇る「打っても打たれても強いファイター」です。アドニス・スティーブンソンは、KOすることがめちゃくちゃ難しいタフガイのサキオ・ビカを自慢の左ストレートでリングに沈めることができるでしょうか?
自らの選択で回り道を選んだアドニス・スティーブンソン。遅れてやってきた「スーパーマン」は世界中のファンが期待するKO勝利を置き土産(みやげ)に、夢の王座統一戦の舞台へ飛び立つことができるでしょうか?4本のベルトをかけたアドニス・スティーブンソン対セルゲイ・コバレフの頂上対決を実現するための試練の防衛戦です!