KOでも判定でもどんな形でも西岡利晃選手が勝つ姿が見たい!
恒例の試合予想ですが、さすがに今回は無理です。日本人ボクサーが檜舞台に立つビッグマッチで、ボクシングファンの管理人が冷静に試合を予想できるはずがありません。「とにかく西岡利晃選手に勝ってほしい」というトンチンカンな試合予想になることは目に見えています。
ということで、冷静な試合予想はボクシング評論家やボクシングマニアの皆さんにお任せすることにして、上がりすぎたテンションのまま「この展開なら西岡選手が勝てるんじゃないかな?」と頭に浮かんだボクシングファンの希望を並べてみたいと思います。
西岡利晃選手とノニト・ドネアが対戦することが決まり、まず思い浮かんだことが「経験豊富な西岡選手だけど、ドネア戦は『未知との遭遇』になるんじゃないかな?でも、ドネアの武器を封じ込めて後半勝負に持っていければ、勝機は十分にあるよ」です。
西岡利晃選手が対戦してきたボクサーの特徴を考えてみると、スピードよりパワーや手数で勝負するタイプが多いことに気が付きます。ウィラポン、ジョニー・ゴンサレス、ラファエル・マルケス。いずれもスピードよりパワーや連打で勝負するタイプです。
【Photo:The Ring Magazine】
ところがどっこい、ノニト・ドネアはパワーだけでなく、スピードも兼ね備えているボクサーなんです。左足を前に出して右足を引き、ガードを高く構えるオーソドックスのボクサーの場合、前後に速く動けても左右に速く動くことはできません。
しかし、ノニト・ドネアは序盤こそ対戦相手のパンチを警戒してガードを高く構えることがありますが、対戦相手のボクシングに慣れてくると、スタンスを開き、やや前かがみのスタイルで戦います。
このスタイルになると、重心が下がるため、前後左右に動くことができ、そのまま飛びかかるようにしてパンチを打つことができるんです。攻撃を重視するノニト・ドネアにとって、戦いやすいスタイルなんだと思います。セルヒオ・マルチネスも同じタイプですね。
ノニト・ドネア本人が「ニシオカ戦はガードを下げるなんてできない」と語っているように、序盤はガードを高く構えて戦うことが予想されます。もし「正攻法なボクシング勝負」になれば、西岡利晃選手とノニト・ドネアの戦力は互角。十分に勝つチャンスがあると思います。
立ち上がりは息詰まるフェイントの掛け合いで始まり、中盤まで探り合いが続けば、西岡利晃選手にとって願ったり叶ったりです。試合がこう着してくると、アメリカのファンはブーイングを始めるはずなので、ノニト・ドネアは前に出てくるでしょう。
ノニト・ドネアにとってKO勝ちが求められる試合ですが、西岡利晃選手は勝利を優先して戦うことができるので、ノニト・ドネアが焦って飛び込んできたところへカウンターの左ストレートを叩き込みたいですね。