ノニト・ドネアの左フックか?ギジェルモ・リゴンドーの左ストレートか?
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ノニト・ドネア対ギジェルモ・リゴンドーは王座統一戦ですが、両者の置かれている立場は全く違います。世界中のボクシングファンからKO勝利を期待されるノニト・ドネアに対して、ギジェルモ・リゴンドーは、乱暴な言い方をすれば「勝てばOK」です。
管理人の周りは「ドネア有利」と予想している人が多いのですが、実は「6対4」で意外と競っています。予想が均衡している理由は「リゴンドーがディフェンシブに戦って、ポイントアウトを狙うんじゃないか?」と考える関係者や専門家、ファンが多いからです。
管理人も1週間前まで「置かれている立場の違いが試合内容に大きな影響を与える気がするなあ」と思っていました。でも、ギジェルモ・リゴンドーがアグレッシブに攻めることを公言したことで、エキサイティングな試合になる確率が高まってきました!
【Photo:The Ring Magazine】
もちろん、ギジェルモ・リゴンドー陣営が心理戦を仕掛けている可能性もあります。でも、ギジェルモ・リゴンドーの人気と知名度を考えると「アグレッシブに攻めると公言して、全く打ち合いませんでした」で終わった場合、たとえ勝っても致命的なイメージダウンになってしまいます。
そんなわけで、ギジェルモ・リゴンドーは公言どおり、アグレッシブに攻撃を仕掛けると予想しています。おそらく、プロモーターや関係者からも「世界中のファンが注目する大一番。持てる力を出し切ろう」と発破をかけられていると思います。「真っ向勝負でどっちが強いか?どっちが速いか?」のわかりやすい展開になるかもしれませんね。
素人の分析で恐縮ですが、ノニト・ドネアとギジェルモ・リゴンドーの戦力を比較すると、パワーとスタミナと打たれ強さはノニト・ドネア、ディフェンスはギジェルモ・リゴンドー、スピードとパンチの当て勘は互角と予想しています。
正直なところ、4ラウンド勝負なら、ギジェルモ・リゴンドーがスーパーバンタム級で一番強いと思います。でも、ギジェルモ・リゴンドーに限らず、最近のキューバ出身のボクサーは中盤以降、一気に失速する選手が多いので、スタミナ面は大きな不安要素だと考えています。
個人的に、スタミナとパンチに対する耐久力が両者の決定的な差で、ノニト・ドネアのほうが、かなり上回っていると思います。ギジェルモ・リゴンドーがアグレッシブに攻めれば攻めるほど、スタミナとパンチに対する耐久力の差が浮き彫りになる気がするので、ギジェルモ・リゴンドーの発言はめっちゃ意外でした。
もしノニト・ドネアが「力の差」にこだわりすぎ、序盤からKOを狙ってブンブン振り回すようなボクシングをすると、ギジェルモ・リゴンドーにもチャンスがあると思います。ギジェルモ・リゴンドーのカウンターが序盤で炸裂すれば、そこで終わるか、ダメージを与えたまま12ラウンド逃げ切ることもできるのではないでしょうか?
逆に、ノニト・ドネアが序盤からコンパクトな連打でプレッシャーをかけ続けることができれば、中盤から終盤にかけてKOで仕留める確率が高くなると思います。前半6ラウンドが終わったときに、ノニト・ドネアが2ポイント以上リードしていれば、圧倒的に有利になると予想しています。
個人的に「お互いの戦力を肌で感じたドネアとリゴンドーが、どのラウンドでギアを1段上げるのか?」「もしドネアが序盤からリゴンドーを圧倒した場合、リゴンドーが戦い方を変えるのか?それとも、攻撃的なボクシングを貫くのか?」に注目して、ノニト・ドネア対ギジェルモ・リゴンドーを楽しみたいと思います。
「軽量級最強」の称号をほしいままにするノニト・ドネアと「アマチュア最強」の称号を手にするギジェルモ・リゴンドー。激戦区スーパーバンタム級の「最後の頂上決戦」に勝利し、王座を統一するチャンピオンはどちらでしょうか?まもなく決戦のゴングを迎えます!
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テレビ視聴 | 4月14(日)午前11時からWOWOWで生中継。視聴の詳細は「WOWOW公式サイト」をご覧下さい。録画の準備をして「頂上決戦」をライブで楽しみましょう! |