試合予想はノニト・ドネアのKO勝ち
4階級制覇チャンピオンの「フィリピンの閃光」ノニト・ドネアと全勝チャンピオンの「キューバのジャッカル」ギジェルモ・リゴンドーが激突するWBA・IBF世界スーパーバンタム級王座統一戦まで24時間を切りました!ノニト・ドネアがスーパーバンタム級を完全制覇するための「最後の頂上決戦」ですね。
世界中のボクシングファンが絶賛する2人の世界チャンピオンが激突する大一番。試合予想ですが、「うーん、どっちが勝つんだろう?」と悩み抜いた末、ノニト・ドネアのKO勝ちを予想してみたいと思います。2013年で最も悩んだ試合予想です。
ノニト・ドネア対ギジェルモ・リゴンドーが決まったとき、まず頭に浮かんだことは「ドネアのモチベーションは大丈夫かな?」でした。ノニト・ドネアは、アブネル・マレスと対戦することを希望していたのですが、交渉が決裂し、結果的にギジェルモ・リゴンドーと戦うことになりました。
【Photo:The Ring Magazine】
ノニト・ドネアは「北米で知名度があり、実績が十分な西岡利晃選手、絶大な人気を誇るホルヘ・アルセに連続KO勝ちして、最高の評価を維持したままアブネル・マレスとメガマッチで決着を!」と思っていたはずです。「戦うなら、絶好のタイミング」だったことは間違いありません。
しかし、階級の壁を壊し続け、4階級制覇を成し遂げたノニト・ドネアの前に、またしてもプロモーター間の亀裂が大きな壁となって立ちふさがりました。「お互いに全国放送で対戦をアピールしよう」と切望したアブネル・マレス戦は夢と消えたのです。
もちろん、ギジェルモ・リゴンドー戦が正式に決まった瞬間、ノニト・ドネアは頭を切り替えたと思います。でも、フィジカルとメンタルのバランスは理想的な状態ではない気がします。対戦相手がギジェルモ・リゴンドーであることを考えると、勝敗を左右しかねないポイントです。
記者会見やインタビューのVTRをチェックしたり、ボクシング関係者や各メディアの皆さんからノニト・ドネア対ギジェルモ・リゴンドーの情報を教えていただいたりして、正直なところ、1週間前まで「リゴンドーが勝つかもしれないなあ」と思っていました。
理由は2つです。ひとつはノニト・ドネアが必要以上に実力の差を証明しようとして、気負っている印象を受けたから。もうひとつは、ギジェルモ・リゴンドーが勝利を最優先に考え、ディフェンス重視のボクシングを貫くと思っていたからです。
でも、ギジェルモ・リゴンドーの発言の聞いて「うそ?やっぱり、ドネアが有利かな」と予想を変えることにしました。ギジェルモ・リゴンドーが「ドネアより攻撃的なボクシングをする」と発言したことが、予想を変えようと思ったターニングポイントでした。
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