WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ) 戦績:23戦全勝21KO |
挑戦者 | セルヒオ・メディナ(アルゼンチン) 戦績:34戦33勝18KO1敗 |
試合内容
2008年6月、軽量級屈指の強打を誇るダニエル・ポンセ・デ・レオンに挑戦し、1ラウンドKO勝ちでセンセーショナルを巻き起こしたファン・マヌエル・ロペス。ホルヘ・リナレスと並んで、管理人が最も注目している軽量級ボクサーです。
ファン・マヌエル・ロペスの持ち味と言えば、KO率9割を超えるハードパンチです。一発で相手を倒すことも、連打で倒すこともできる万能タイプで、攻撃力はずば抜けていますね。しかも、サウスポーなので、相手にとっては本当に戦いにくいボクサーです。現在は11連続KO中で、2度目の防衛戦となる今回のタイトルマッチもKO勝ちを狙います。
スーパースターの階段を順調に上っているファン・マヌエル・ロペスに挑戦するのは、アルゼンチン出身のセルヒオ・メディナ。世界タイトル初挑戦で、ガッチリガードを固めて、チャンスと見るや一気に攻撃に転じるファイターです。セルヒオ・メディナがファン・マヌエル・ロペス相手にどんな作戦を立てるのか、注目ですね。
試合が始まると、まずプレッシャーをかけたのはチャンピオンのファン・マヌエル・ロペス。リングをサークルしながら様子をうかがうセルヒオ・メディナに対して、いきなり左ストレートを打ち込み、威嚇します。オープニングパンチから左ストレートを打つなんて自信満々ですね。
開始からリングをサークルして様子をうかがっていたセルヒオ・メディナですが、30秒後、ファン・マヌエル・ロペスにつかまり、ロープへ追い詰められます。ガードを固めるセルヒオ・メディナに対して、ファン・マヌエル・ロペスは右ボディーブロー、右フック、左ストレート、右フック、左ストレートの5連打を打ち込み、セルヒオ・メディナが前のめりに倒れます。
ファン・マヌエル・ロペスのパンチはすべてセルヒオ・メディナのガード越しだったのですが、相当効いています。何とか立ち上がったセルヒオ・メディナですが、ファン・マヌエル・ロペスの強打を防ぎきることができず、再びダウン。試合は続行されますが、立ち上がったセルヒオ・メディナに対して、ファン・マヌエル・ロペスが右アッパーを打ち込み、3度目のダウンを奪います。
セルヒオ・メディナがしゃがみ込んだ瞬間、レフェリーが試合をストップし、ファン・マヌエル・ロペスが2度目の防衛に成功しました。何と言いますか、強さが違いすぎて試合になっていないです。ファン・マヌエル・ロペスは倒し方を知っているボクサーですね。「これ」と決めたパンチで仕留めるタイプではなく、空いているところへパンチを打ち込んで仕留めるタイプです。どのパンチも強いですし、手もよく出ますね。試合を重ねるにつれて人気が出ますよ。今後も要チェックです。
試合結果
試合結果 | ファン・マヌエル・ロペスが1ラウンドTKO勝ちで2度目の防衛に成功。 |