WBC・IBF世界スーパーライト級王座統一戦
WBC世界スーパー ライト級チャンピオン |
デボン・アレキサンダー(アメリカ) 戦績:19戦全勝12KO |
IBF世界スーパー ライト級チャンピオン |
ファン・ウランゴ(コロンビア) 戦績:25戦22勝17KO2敗1分 |
デボン・アレキサンダー対ファン・ウランゴの試合内容
WBC世界スーパーライト級チャンピオンのデボン・アレキサンダーと、IBF世界スーパーライト級チャンピオンのファン・ウランゴが2つのベルトをかけて激突する王座統一戦です。デボン・アレキサンダーもファン・ウランゴもサウスポーですが、両者の持ち味は全く違います。
デボン・アレキサンダーはスピードを武器に戦うテクニシャン。一方のファン・ウランゴが強烈な右フックを武器に自慢のパワーで相手を沈めてきたファイターです。2本のベルトを手にするのは、全勝のデボン・アレキサンダーか?強打のファン・ウランゴか?注目のチャンピオン対決です。
試合は、ガードを固めながら距離を詰めて打ち合いを狙うIBFチャンピオンのファン・ウランゴに対して、WBCチャンピオンのデボン・アレキサンダーは右ジャブを突いて距離を取りながらカウンターを狙う予想通りの展開。デボン・アレキサンダーの右ジャブは予想以上に速く、数が多いですね。
「さすがのウランゴもアレキサンダーのジャブに手こずりそうだよ。ウランゴが打たれて弱るのが先か、アレキサンダーが打ち疲れてウランゴの突進を許すのが先か、我慢比べになりそうだぞ」というのが1ラウンドを観た感想です。
2ラウンドに入ると、デボン・アレキサンダーが右ジャブから左ストレートのコンビネーションだけでなく、ファン・ウランゴの入り際を狙って右アッパーを打ち始めます。「すげえ、かなりタイミングが合ってるよ」と思わず口にする管理人。ガードを固めて距離を詰めようとするファン・ウランゴですが、ガードの真ん中を突き上げられていますね。
3ラウンド以降も同じような展開が続き、迎えた8ラウンド。衝撃の光景が目の前に広がります。勝負に出たファン・ウランゴに対して、デボン・アレキサンダーは右ジャブで距離を測り、ファン・ウランゴの右フックに合わせて強烈な右アッパーを突き上げ、ダウンを奪います。
タフなファン・ウランゴがそのまま崩れ落ちるほどの完璧なタイミングと角度です。何とか立ち上がり反撃を試みるファン・ウランゴですが、最後はデボン・アレキサンダーが右フックをファン・ウランゴのテンプルへ叩き込み、2度目のダウンを奪ってレフェリーが試合をストップ。デボン・アレキサンダーがファン・ウランゴに8ラウンドTKO勝ちを収め、2本のベルトを統一しました。
いやー、デボン・アレキサンダーの強さが際立った試合でしたね。アンドレ・ベルト、リッキー・ハットンですら打ち倒すことができなかったファン・ウランゴにKO勝ちするのですから「すごい」としか言いようがありません。管理人はファン・ウランゴが一方的に打たれる姿を観て、声が出ませんでした。
デボン・アレキサンダーのスピードとパンチを打ち込むタイミングは超一級品ですね。この試合を観る限り、まだまだ成長途中という印象を受けました。23歳と若く、このまま防衛を重ねて力をつけていくと、世界的な知名度と人気を誇るボクサーになりそうですね。今後、大注目のチャンピオンです。
デボン・アレキサンダー対ファン・ウランゴの試合結果
試合結果
試合結果 | デボン・アレキサンダーが8ラウンドTKO勝ちでタイトル統一に成功。 |