WBO世界フェザー級挑戦者決定戦
同級ランキング2位 | アントニオ・エスカランテ(メキシコ) 戦績:25戦23勝15KO2敗 |
同級ランキング3位 | ダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ) 戦績:41戦39勝32KO2敗 |
試合内容
元WBO世界スーパーバンタム級チャンピオンの強打者、ダニエル・ポンセ・デ・レオンが、初の世界タイトル挑戦を狙うアントニオ・エスカランテと激突するWBO世界フェザー級挑戦者決定戦挑戦者決定戦です。勝ったボクサーはファン・マヌエル・ロペスが持つWBO世界フェザー級タイトルに挑戦することができる大一番ですね。
試合は、ダニエル・ポンセ・デ・レオンがガードを固めて右ジャブを突きながら距離を詰めて得意の左ストレート、右フックを狙い、アントニオ・エスカランテが左右のフックで応戦する展開で始まります。ダニエル・ポンセ・デ・レオンもアントニオ・エスカランテも1ラウンドから力を込めたパンチを打っていますね。
ダニエル・ポンセ・デ・レオンはどちらかと言うと、スロースターターなのですが、この試合に限れば、1ラウンドから打ち合いに持ち込もうとしています。打ち合いに強く、スタミナのあるダニエル・ポンセ・デ・レオンの手数、パンチ力にアントニオ・エスカランテはプレッシャーを感じているようです。
2ラウンド終盤には「主導権を渡すまい」と前進して打ち合おうとするアントニオ・エスカランテに対して、ダニエル・ポンセ・デ・レオンが見事な左ストレートのカウンターを打ち込むなど、序盤はダニエル・ポンセ・デ・レオンのペースで試合が進んでいます。
3ラウンドに入ると、ダニエル・ポンセ・デ・レオンがボディーブローを多用し始め、アントニオ・エスカランテのフットワークを止めようとします。「うぎゃ!ポンセ・デ・レオンの左ストレートがカウンターでボディーに入っちゃった。これは効くよ」と試合の行方を見守る管理人。
すると、3ラウンド終了間際、勝負に出たアントニオ・エスカランテに対して、ダニエル・ポンセ・デ・レオンがショートの左ストレートから切り返しの右フックをアントニオ・エスカランテのアゴに叩き込み、アントニオ・エスカランテがダウン!
アントニオ・エスカランテがその場に崩れ落ちたところで、レフェリーがすぐに試合をストップ!ダニエル・ポンセ・デ・レオンが3ラウンドKO勝ちでアントニオ・エスカランテを撃破し、2階級制覇の足がかりとなる王座挑戦権を獲得しました。
ベテランのダニエル・ポンセ・デ・レオンが若手のアントニオ・エスカランテを圧倒した試合でしたね。1ラウンドを観る限り、「接戦になるかな?」と思ったのですが、終わってみれば、ダニエル・ポンセ・デ・レオンの圧勝でした。
ダニエル・ポンセ・デ・レオンはファン・マヌエル・ロペスにKO負けを喫して王座陥落した苦い経験を持つだけに、何としても挑戦者決定戦に勝ってファン・マヌエル・ロペスにリベンジしたいという気持ちが強かったと思います。
ちなみに、ファン・マヌエル・ロペスは次の防衛戦でラファエル・マルケスと戦うことが決まっているので、ダニエル・ポンセ・デ・レオンはその試合の勝者に挑戦することになります。
ダニエル・ポンセ・デ・レオンがファン・マヌエル・ロペス、ラファエル・マルケスのどちらに挑戦することになっても、すごい打ち合いになりそうですね。個人的には、ダニエル・ポンセ・デ・レオンとファン・マヌエル・ロペスのリマッチが観たいのですが、ボクシングの神様はダニエル・ポンセ・デ・レオンにリベンジの機会を与えてくれるでしょうか?
試合結果
試合結果 | ダニエル・ポンセ・デ・レオンが3ラウンドKO勝ちで世界タイトル挑戦権を獲得。 |