WBO世界フェザー級タイトルマッチ
チャンピオン | スティーブン・ルエバノ(アメリカ) 戦績:39戦37勝15KO1敗1分 |
挑戦者 | ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ) 戦績:27戦全勝24KO |
試合内容
全戦全勝のWBO世界スーパーバンタム級チャンピオン、ファン・マヌエル・ロペスがひとつ階級を上げて、WBO世界フェザー級チャンピオンのスティーブン・ルエバノに挑戦します。ファン・マヌエル・ロペスが勝てば2階級制覇、スティーブン・ルエバノが勝てば6度目の防衛に成功する注目のチャンピオン対決です。
ファン・マヌエル・ロペスもスティーブン・ルエバノもサウスポーですが、ファイトスタイルは正反対。ファン・マヌエル・ロペスは1ラウンドからKOを狙う生粋の倒し屋です。一方のスティーブン・ルエバノはテクニックで勝負するカウンターパンチャー。勝者は近い将来、WBA世界フェザー級チャンピオンのユリオルキス・ガンボアと統一戦を行う計画があります。「フェザー級最強」を決めるビッグマッチに進出するボクサーはどちらでしょうか?
試合は、右ジャブを突きながら右フック、左ストレートを狙うファン・マヌエル・ロペスに対して、スティーブン・ルエバノがカウンターの左ストレートを打ち込もうとする予想通りの展開。お互いに鋭い右ジャブで相手をけん制しながら、ファン・マヌエル・ロペスは得意の右フック、スティーブン・ルエバノは左ストレートを打ち込むタイミングを計っているようです。
「お互い、良い右ジャブを突いているなあ。パワーはロペスのほうが上だけど、スピードはルエバノも負けていないよ。後半勝負に持ち込めれば、ルエバノにも十分チャンスがありそうだぞ」と試合の行方を見守る管理人。試合前は「もしかすると、ロペスもルエバノも前回の防衛戦(ロペスはロジャース・ムタガと対戦、ルエバノはバーナベ・コンセプションと対戦)のダメージが残っているんじゃないかな?」と心配していたのですが、どちらも動きが軽快で、調子は良さそうですね。
試合はラウンドが進むにつれて、少しずつファン・マヌエル・ロペスが主導権を握ります。スティーブン・ルエバノがファン・マヌエル・ロペスを懐へ入れないように右ジャブを連打するのですが、ファン・マヌエル・ロペスは多少の被弾を覚悟で迷わず前進し、得意の右フックを顔面、ボディーへ叩き込みます。
「距離が詰まると、ロペスが一枚上手だなあ。ルエバノの調子は悪くないんだけど、ロペスのプレッシャーがルエバノの良さを消してるよ」と改めてファン・マヌエル・ロペスのファイティング・スピリットに感心する管理人。いつもよりパンチが大振りで、余計な力が入っているファン・マヌエル・ロペスですが、負けん気の強さは目をみはるものがあります。
「ルエバノは完全に打ち合いに巻き込まれちゃったなあ。何とか打ち合いを避けて得意の中間距離で勝負したいんだけど…」と思っていると、7ラウンド開始直後、ファン・マヌエル・ロペスの強烈な右アッパーがスティーブン・ルエバノのアゴを打ち抜き、スティーブン・ルエバノがフラフラと後退します。「うわ、めちゃめちゃ効いた!」と思わず叫ぶ管理人。
「ここがチャンス!」と一気に勝負に出るファン・マヌエル・ロペスは、フラフラ状態のスティーブン・ルエバノに得意の右フック、左フックを叩き込み、スティーブン・ルエバノがダウン!スティーブン・ルエバノはダウンの際、コーナーポストに頭を打ちつけながらも何とか立ち上がります。しかし、レフェリーは目がうつろなスティーブン・ルエバノの状態を確認し、試合をストップ。ファン・マヌエル・ロペスがスティーブン・ルエバノに7ラウンドTKO勝ちを収め、2階級制覇を達成しました。
ファン・マヌエル・ロペスのパワーがスティーブン・ルエバノを押し切った試合でしたね。スティーブン・ルエバノのパンチがファン・マヌエル・ロペスにクリーンヒットする場面もたくさんあり、ファン・マヌエル・ロペスにとっては決して楽な試合ではなかったのですが、最後は凄まじいラッシュで、スティーブン・ルエバノに自慢の強打を叩き込みました。
この勝利で、ファン・マヌエル・ロペスとユリオルキス・ガンボアの統一戦が現実味を帯びてきましたね。ファン・マヌエル・ロペスもユリオルキス・ガンボアも全勝で、高いKO率を誇るハードパンチャー!世界中のボクシングファンが注目する軽量級スーパースター対決が実現すれば、盛り上がること間違いなしですね。全勝の強打者対決!早く観たいなあ。
試合結果
試合結果 | ファン・マヌエル・ロペスが7ラウンドTKO勝ちでタイトル奪取!2階級制覇に成功。 |