WBC世界ミドル級タイトルマッチ
| チャンピオン | セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン) 戦績:49戦45勝24KO2敗2分 |
| 挑戦者 | ポール・ウィリアムス(アメリカ) 戦績:40戦39勝27KO1敗 |
試合内容
WBC世界ミドル級チャンピオンのセルヒオ・マルチネスと3階級制覇を狙うポール・ウィリアムスが再び拳を交える因縁の再戦です。2009年12月に行われたセルヒオ・マルチネスとポール・ウィリアムスの初戦は僅差の判定でポール・ウィリアムスが勝利しました。
セルヒオ・マルチネスもポール・ウィリアムスもサウスポーで、管理人はマニー・パッキャオを含めて、この3人を「究極のサウスポー」と呼んでいます。セルヒオ・マルチネスはスピード、パンチを合わせるタイミング、ディフェンスを駆使して戦う「最もエレガントなボクサー」です。戦い方が本当に美しいですよね。
一方のポール・ウィリアムスは身長185センチ、リーチ208センチの体格的アドバンテージと打ち出したら止まらない連打を武器に戦う「裏のパウンド・フォー・パウンド」。究極のサウスポー対決を制して「最強のサウスポー」の称号を手にするボクサーは2階級制覇チャンピオンのセルヒオ・マルチネスでしょうか?それとも3階級制覇を狙うポール・ウィリアムスしょうか?
試合は1ラウンドから壮絶なフェイントの掛け合いで始まります。セルヒオ・マルチネスは右ジャブを突いて距離を測り、左ストレート、右フックを狙っています。一方のポール・ウィリアムスも右ジャブを突きながら左ストレート、左右のフック、アッパーを狙っているようです。
「いやー、最初(1ラウンド開始直後)からウィリアムスが勝負に来てるよ。マルチネスも真っ向から受けて立ってるんで、もしかするとKOで決着するかも」と壮絶な打撃戦を予想する管理人。試合前は「再戦もきわどい判定になるんだろうな」と思っていましたが、セルヒオ・マルチネスもポール・ウィリアムスも凄まじい気迫で倒しに行ってますね。
1ラウンド中盤には、セルヒオ・マルチネスが力強い右ボディーブローから左ストレートのコンビネーションをポール・ウィリアムスに叩き込みます。さらにコーナーへ追い詰めて左ストレートを顔面に打ち込み、ポール・ウィリアムスにダメージを与えます。
「マルチネスにしては珍しくパンチを思い切り打ち込んでいるぞ。力を込めたパンチでウィリアムスの攻撃、前進を止めようとしているよ」と試合の行方を見守る管理人。セルヒオ・マルチネスは真っ向勝負でポール・ウィリアムスのボクシングを封じ込める作戦ですね。
2ラウンドに入ると、セルヒオ・マルチネスがプレッシャーを強め、ポール・ウィリアムスの懐に飛び込んで積極的にパンチを打ち込みます。ポール・ウィリアムスは入ってきたところへ得意の左アッパーを叩き込もうとしていますが、セルヒオ・マルチネスが紙一重でかわしています。
「ウィリアムスが珍しく後手に回っているよ」と思っていると、2ラウンド1分、セルヒオ・マルチネスがリング中央からステップバックをしてポール・ウィリアムスの右ジャブを避けながらポール・ウィリアムスを呼び込み、強烈な左ストレートのカウンターを放ちます。
ポール・ウィリアムスも同じタイミングで左ストレートを放ちますが、セルヒオ・マルチネスは体を右に沈めてポール・ウィリアムスのパンチを避け、セルヒオ・マルチネスの左ストレートだけがポール・ウィリアムスのアゴにクリーンヒット!
その瞬間、長身のポール・ウィリアムスは糸が切れたマリオネットのように、ゆっくりと顔からリングへ倒れ込み、勝負あり。チャンピオンのセルヒオ・マルチネスが2ラウンド衝撃のKO勝ちでポール・ウィリアムスの3階級制覇の夢を打ち砕き、初防衛に成功すると同時にリベンジを果たしました。
いやー、久しぶりに鳥肌が立ったKOシーンでしたね。まさかポール・ウィリアムスがKOで負けるなんて全く予想できませんでした。パンチを決めてポール・ウィリアムスが崩れ落ちる前に、高々と右手を挙げて勝利を確信するセルヒオ・マルチネスの姿は自信に満ち溢れ、めちゃめちゃ印象的でしたね。タイミングとパワーが融合した完璧なカウンターです!
今回の勝利でセルヒオ・マルチネスはアメリカのボクシング界を背負う「アメリカの三羽ガラス」と呼ばれたケリー・パブリックとポール・ウィリアムスの2人に快勝(ちなみに、もう1人はチャド・ドーソンです)。ケリー・パブリックには文句のない判定勝ち、そしてポール・ウィリアムスには完璧なKO勝ちを収め、一気に中量級の主役に躍り出ましたね。
世界中を転戦して、ことごとく強豪に勝ち続ける「驚異の男」セルヒオ・マルチネス。同じく数々の強豪を撃破し、6階級制覇を達成したマニー・パッキャオ、驚異のスピードを武器に全勝で5階級制覇を達成したフロイド・メイウェザーと対戦が実現すれば、ボクシング界を揺るがす結末が待っているかもしれませんね。セルヒオ・マルチネスがボクシング界の中心に近づいています。
試合結果
| 試合結果 | セルヒオ・マルチネスが2ラウンドKO勝ちでタイトルの初防衛に成功。 |
