WBC世界スーパーウェルター級王座決定戦
ランキング1位 | サウル・アルバレス(メキシコ) 戦績:36戦35勝26KO1分 |
ランキング5位 | マシュー・ハットン(イギリス) 戦績:47戦41勝16KO4敗2分 |
サウル・アルバレス対マシュー・ハットンの試合内容
メキシコで絶大な人気を誇るサウル・アルバレスとイギリス出身のタフなマシュー・ハットンが空位の世界タイトルをかけて拳を交えます。なお、この世界タイトルはアントニオ・マルガリートに快勝したマニー・パッキャオが保持していましたが、WBO世界ウェルター級タイトルの防衛を優先するため、返上したものです。
サウル・アルバレスはまだ20歳ながら強打と経験を兼ね備えた未来のスーパースター。カルロス・バルトミールを一撃で沈めた左フックがサウル・アルバレスの代名詞です。一方のマシュー・ハットンは、2階級制覇を達成した実績を持つリッキー・ハットンの弟。兄譲りのタフで粘り強いボクシングで悲願の世界タイトル奪取を狙います。
スーパースター候補のサウル・アルバレスは、ボクシング界を引っ張る「フィリピンの英雄」マニー・パッキャオが手放した世界タイトルを引き継ぎ、新しい伝説の第一歩とすることができるでしょうか?世界中のボクシングファンが注目する王座決定戦です。
試合はサウル・アルバレスが左右のフックを上下に打ち分け、マシュー・ハットンにプレッシャーをかける予想通りの展開で始まります。自分から前へ出て勝負するタイプのマシュー・ハットンがサウル・アルバレスのプレッシャーに圧倒されて後退していますね。
「アルバレスの左ボディーブローは本当に強烈だな。ハットンもパンチを出しながら勇敢に応戦しているけど、パンチ力はアルバレスのほうが一枚も二枚も上手だよ」と思っていると、4ラウンド、サウル・アルバレスの強烈な左ボディーブローがマシュー・ハットンの肝臓を直撃し、マシュー・ハットンの体が「くの字」に曲がります。
7ラウンドには、ブレイク後のパンチで減点1を取られたサウル・アルバレスですが、その後もサウル・アルバレスがマシュー・ハットンを圧倒する展開が続き、サウル・アルバレスが完全に試合を支配したまま12ラウンド終了のゴングを迎えます。
結果は3人のジャッジすべてが119-108でサウル・アルバレスを支持。メキシコの期待を背負うサウル・アルバレスがマシュー・ハットンに12ラウンド大差の判定勝ちを収め、悲願の世界タイトルを獲得すると同時に、スーパースターの第一歩を踏み出しました。
サウル・アルバレスがあらゆる面でマシュー・ハットンを上回った試合でしたね。マシュー・ハットンがタフなので判定決着となりましたが、並のボクサーなら、サウル・アルバレスのパンチに沈んでもおかしくない展開でした。
まだ20歳ながら、試合の流れを読む戦術眼と37戦のキャリア、そして世界中のボクシングファンを魅了する強打を持つサウル・アルバレス。スーパースター候補ナンバーワンの新鋭がついに本格的にスーパースターの階段を駆け上がりました。今後もボクシング界を背負う若き世界チャンピオンに注目ですね。
サウル・アルバレス対マシュー・ハットンの試合結果
試合結果 | サウル・アルバレスが12ラウンド判定勝ちで初の世界タイトルの奪取に成功。 【公式ジャッジの採点結果】
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