WBC・USNBCスーパーフェザー級王座決定戦
WBA・WBO世界 スーパーフェザー級6位 |
エイドリアン・ブローナー(アメリカ) 戦績:20戦全勝16KO |
WBA世界スーパー フェザー級2位 |
ジェイソン・リッツォー(アメリカ) 戦績:30戦28勝21KO2敗 |
エイドリアン・ブローナー対ジェイソン・リッツォーの試合内容
スピード豊かなボクシングで全勝の快進撃を続けるエイドリアン・ブローナーと、長身から繰り出される強打とタフネスを兼ね備えたジェイソン・リッツォーが激突します。世界タイトル奪取を視野に、着実にステップアップしてきた世界ランカー同士の楽しみな対決ですね。
前回の試合で、エイドリアン・ブローナーはダニエル・ポンセ・デ・レオンに10ラウンド判定勝ち、ジェイソン・リッツォーもセレスティーノ・カバジェロに10ラウンド判定勝ちを収め、今回のサバイバルマッチを迎えています。世界タイトル挑戦に近づくボクサーはスピードのエイドリアン・ブローナーでしょうか?それとも、パワーのジェイソン・リッツォーでしょうか?
試合は、お互いがお互いのパンチを警戒して距離を保つ緊張感のある展開で始まります。ガードを下げて長い距離から飛び込んでパンチを打ち込もうとするジェイソン・リッツォーに対して、エイドリアン・ブローナーは「L字ブロック」からカウンターの右ストレート、左フックを狙っているようです。
「ブローナーもリッツォーもパンチがあるんで、一発で終わっちゃいそうな雰囲気だな。もしかすると、噛み合わない試合になるかも」と思い始めた1ラウンド終了間際、エイドリアン・ブローナーがロングの左フックを強振し、ジェイソン・リッツォーをロープへ追い詰めると、ここから怒涛のラッシュで勝負を決めます。
エイドリアン・ブローナーの強烈な右ストレートがジェイソン・リッツォーのアゴを跳ね上げ、ジェイソン・リッツォーの意識と体が一瞬吹っ飛びます。一気に畳みかけるエイドリアン・ブローナーはロープから脱出させないようコンパクトな左右のフックを連打!
必死に上体を振ってパンチをかわそうとするジェイソン・リッツォーですが、最後はエイドリアン・ブローナーが右アッパー、左フック、右フック、左フックを打ち込み、ジェイソン・リッツォーの体が崩れ落ちたところで、レフェリーが試合をストップ!エイドリアン・ブローナーがジェイソン・リッツォーに衝撃の1ラウンドTKO勝ちを収め、世界ランカー対決に圧勝しました。
エイドリアン・ブローナーのキレのあるパンチがタフなジェイソン・リッツォーの意識を刈り取った試合でしたね。パンチのキレ、パンチのタイミング、パンチの威力、どれを取っても「お見事!」としか言いようがない内容だったと思います。特に、試合を決めた「残り10秒のラッシュ」はめちゃめちゃ鮮やかでした。
「将来のスーパースター候補」と呼ばれるホープはたくさんいますが、エイドリアン・ブローナーのポテンシャルは、その中でもトップクラスではないでしょうか?この調子で、ボクシングファンが「ワクワクするような試合」を続けることができれば、名実ともにスーパースターの階段を駆け上がることができると思います。今後、最も注目したい全勝ホープですね。
エイドリアン・ブローナー対ジェイソン・リッツォーの試合結果
試合結果 | エイドリアン・ブローナーが衝撃の1ラウンドTKO勝ちでタイトル奪取に成功。 |