WBO欧州スーパーミドル級王座決定戦
前WBC世界スーパー ミドル級チャンピオン |
ミッケル・ケスラー(デンマーク) 戦績:45戦43勝32KO2敗 |
WBO世界 スーパーミドル級5位 |
メディ・ブアドゥラ(フランス) 戦績:25戦22勝10KO3敗 |
ミッケル・ケスラー対メディ・ブアドゥラの試合内容
正統派のスタイリッシュなボクシングで世界中のボクシングファンを魅了する元世界チャンピオンのミッケル・ケスラーが1年以上のブランクを経て再起戦でメディ・ブアドゥラと拳を交えます。管理人が熱烈に応援しているミッケル・ケスラーがリングに帰ってきました!
スーパーミドル級最強を決める「スーパーシックス」に参戦していたミッケル・ケスラーですが、アンドレ・ウォードに完敗を喫し、目を負傷。その後、カール・フロッチに判定勝ちを収めましたが、治療のため長期離脱を余儀なくされてしまいます。今回の再起戦は、ミッケル・ケスラーのボクシング勘、体のキレがどれだけ戻っているのかに注目ですね。
試合は、力強い左ジャブを突きながら前進するメディ・ブアドゥラに対して、ミッケル・ケスラーが鋭い左ジャブ、左フック、左アッパーを駆使して真正面から応戦する展開で始まります。ミッケル・ケスラーはお手本のような左のパンチを繰り出していますね。
「ケスラーの左が凄まじいな。1ラウンドはほとんど左一本だよ。ブアドゥラも力強い左ジャブを突いてるけど、左の上手さはケスラーが一枚上手だね」と改めてミッケル・ケスラーのボクシング技術に感心する管理人。2ラウンドに入ると、ミッケル・ケスラーがプレッシャーを強め、メディ・ブアドゥラの顔面、ボディーへパンチを打ち分けます。
3ラウンドに入ると、メディ・ブアドゥラが主導権を渡すまいと自ら前へ出ますが、ここまで左一本で戦ってきたミッケル・ケスラーが「伝家の宝刀」右ストレートを使い、真正面からメディ・ブアドゥラの前進を食い止めます。
3ラウンド1分には、ミッケル・ケスラーの右ストレートがメディ・ブアドゥラのテンプルへクリーンヒットし、メディ・ブアドゥラが前のめりにダウン!ダウンから立ち上がったメディ・ブアドゥラですが、故意にマウスピースを吐き出し、レフェリーが減点1をコール。故意にマウスピースを吐き出すところを観ると、ダメージは相当深そうですね。
「ケスラー、チャンスだよ。一気に畳みかけたら試合を終わらせることができるんじゃない?」と思ったのですが、勝負を急がないことで有名なミッケル・ケスラーは強烈な右ストレート、左フックを上下に打ち分け、メディ・ブアドゥラのダメージを確認しながら試合を進めます。
「ケスラーがムキになってKOを狙いに行けば、ブアドゥラにもチャンスがあるんだけど、ケスラーがこれだけ冷静な戦いに徹すると、ブアドゥラは苦しいよ」と試合の行方を見守る管理人。4ラウンド、5ラウンドは必死にポイントを奪い返そうとするメディ・ブアドゥラに対して、ミッケル・ケスラーが距離を取って鋭いカウンターを打ち込む展開が続きます。
ミッケル・ケスラー優勢で迎えた6ラウンド中盤。ミッケル・ケスラーが強烈な左ボディーブローを打ち込み、メディ・ブアドゥラが後退。一気に畳みかけるミッケル・ケスラーはパンチを連打し、最後は左フックをテンプルへ叩き込んで、この試合2度目のダウンを奪います。
ダメージを抱えながらも必死で立ち上がったメディ・ブアドゥラですが、ミッケル・ケスラーの連打を浴びてヒザを突いたところで勝負あり。ミッケル・ケスラーが1年1か月ぶりの再起戦でメディ・ブアドゥラに快勝し、「バイキング・ウォーリアー」復活をアピールしました。
ミッケル・ケスラーがパンチの強さ、的中率、テクニックのすべてでメディ・ブアドゥラを上回り、圧倒した試合でしたね。ミッケル・ケスラーは久しぶりの実戦で、多少パンチをもらう場面もありましたが、まとまりのあるスタイリッシュなボクシングは健在だったと思います。
ミッケル・ケスラーがリングに戻って来たことで、激戦区のスーパーミドル級が一段と熱気を帯びてきましたね。ミッケル・ケスラーの実力、実績を考えると、ビッグマッチに絡んでくる可能性が高いので、今後も「バイキング・ウォーリアー」の動向に注目しましょう。
ミッケル・ケスラー対メディ・ブアドゥラの試合結果
試合結果 | ミッケル・ケスラーが6ラウンドTKO勝ちで再起戦に快勝。 |