WBA世界ライト級タイトルマッチ
前チャンピオン | ブランドン・リオス(アメリカ) 戦績:29戦28勝20KO1分 |
挑戦者 | ジョン・マレー(イギリス) 戦績:32戦31勝18KO1敗 |
ブランドン・リオス対ジョン・マレーの試合内容
好戦的なボクシングで世界の頂点をつかんだブランドン・リオスが世界タイトル初挑戦のジョン・マレーを迎えて2度目の防衛戦を行います。となるはずだったのですが、ブランドン・リオスが試合前の計量でまさかの体重超過!減量失敗の結果、ブランドン・リオスの王座は試合前に剥奪され、変則タイトルマッチになりました。
前チャンピオンのブランドン・リオスが勝てば、タイトルは空位になりますが、挑戦者のジョン・マレーが勝てば、ジョン・マレーが新チャンピオンとして認定されます。イギリス出身のジョン・マレーは無敗のブランドン・リオスを撃破して世界チャンピオンに君臨することができるでしょうか?
試合は立ち上がりから両者が接近戦で打ち合うスリリングな展開で始まります。ブランドン・リオスもジョン・マレーもガードを固めて上下にパンチを打ち分けています。「手数が減ったボクサーの負け」という壮絶な我慢比べになりそうですね。
「マレーはリオス相手に真っ向から打ち合ってるね。最後の最後に無理な減量を重ねたリオスは体調が悪いのかな?それとも、精神的なショックで体が動かないのかな?普段よりパンチと動きにキレがないみたい」と両者のボクシングに注目する管理人。
ミゲール・アコスタに10ラウンドTKO勝ちで王座奪取、ウルバノ・アンティロンに3ラウンドTKO勝ちで初防衛に成功したブランドン・リオスですが、この試合は自慢の強打と連打が姿を消し、ラウンドを重ねてもなかなか調子が上がりません。
一方のジョン・マレーは被弾しながらも距離を詰めて必死にパンチを出し続けます。「マレーはリオスのパンチをもう少しブロックできるといいんだけどな。まともにもらっちゃうと、後半勝負に行けなくなっちゃうよ」とジョン・マレーのボクシングに注目する管理人。
6ラウンドに入ると、ブランドン・リオスが左ジャブを連打し始め、ジョン・マレーの突進を止めようとします。ジョン・マレーは踏み込もうとするところで、左ジャブをもらってしまうので、リズムがつかめないようです。調子が悪いながらも、少しずつブランドン・リオスの強打がジョン・マレーにヒットするようになってきましたね。
8ラウンド以降は、ブランドン・リオスのプレッシャーにジョン・マレーが後退するシーンが増え、迎えた11ラウンド。ついにブランドン・リオスの強打が炸裂します。体を密着させて必死にパンチを打ち込もうとするジョン・マレーに対して、ラウンド中盤、ブランドン・リオスが強烈な右フックを叩き込み、ジョン・マレーの動きが一瞬止まります。
「めっちゃ効いた!」と一番のビッグパンチにテンションが上がる管理人。一気に畳みかけるブランドン・リオスはコンパクトなパンチを連打してジョン・マレーをロープへ追い詰め、最後は左アッパーを連打してジョン・マレーがフラフラになったところで、レフェリーが試合をストップ!
計量失敗で世界タイトルを失った前チャンピオンのブランドン・リオスが悲願の世界タイトル奪取に執念を燃やすジョン・マレーに11ラウンドTKO勝ちを収めました。なお、ブランドン・リオスが勝ったので、世界タイトルは空位になり、後日、上位の世界ランカーで争われることになりました。
ブランドン・リオスがジョン・マレーの気迫と体調不良に苦しみながら、最後に自慢の強打と連打を炸裂させた試合でしたね。しかし、今回の減量失敗によるタイトル剥奪が、ブランドン・リオスの評価を下げたことは間違いありません。
ブランドン・リオスの素質は誰もが認めるところ。真正面から打ち合う好戦的なボクシングスタイルはめちゃめちゃ魅力的で、試合を重ねれば重ねるほど人気が出るはずです。ブランドン・リオスは名誉を回復しながら、再び世界タイトルを奪取することができるでしょうか?今後の巻き返しに注目です。
ブランドン・リオス対ジョン・マレーの試合結果
試合結果 | ブランドン・リオスが11ラウンドTKO勝ち。ブランドン・リオスが勝ったので、タイトルは空位になりました。 |