WBC世界フェザー級王座統一戦
チャンピオン | ジョニー・ゴンサレス(メキシコ) 戦績:58戦51勝45KO7敗 |
休養チャンピオン | エリオ・ロハス(ドミニカ共和国) 戦績:24戦23勝14KO1敗 |
ジョニー・ゴンサレス対エリオ・ロハスの試合内容
WBC世界フェザー級チャンピオンのジョニー・ゴンサレスと休養チャンピオンのエリオ・ロハスが激突する王座統一戦。ジョニー・ゴンサレスもエリオ・ロハスも日本人チャンピオンから王座を奪って戴冠を果たしただけに、興味深い試合ですね。
ジョニー・ゴンサレスは中間距離からのワンツーと左右のフックを得意とするパワフルな攻撃が魅力の強打者。一方のエリオ・ロハスはフットワークとテクニックを駆使して試合をコントロールするテクニシャンです。
正反対の特徴を持つチャンピオン対決。長谷川穂積選手にKO勝ちを飾ったジョニー・ゴンサレスの強打が炸裂するのでしょうか?それとも、粟生隆寛選手に判定勝ちをおさめたエリオ・ロハスのテクニックが冴え渡るのでしょうか?注目の王座統一戦です。
試合は、チャンピオンのジョニー・ゴンサレスが左ジャブを突きながらプレッシャーをかけ、積極的にパンチを打ち込む展開で始まります。一方、休養チャンピオンのエリオ・ロハスは下がりながら鋭いワンツーでジョニー・ゴンサレスを突き放そうとしています。どちらもリーチが長いですね。
2ラウンドに入ると、ジョニー・ゴンサレスがさらにプレッシャーを強め、エリオ・ロハスをロープに追い詰めてパンチを上下に打ち分けます。エリオ・ロハスもジョニー・ゴンサレスの打ち終わりを狙って反撃していますが、ジョニー・ゴンサレスのプレッシャーが強く、守勢に回っています。
ジョニー・ゴンサレスは、ファン・マヌエル・マルケスを育てたイグナシオ・ナチョ・ベリスタインをトレーナーに迎えて以来、ディフェンスの意識が格段に高くなっていると思います。以前はガードの真ん中を破られることが多かったジョニー・ゴンサレスですが、最近はしっかりとガードを締めて戦っていますね。
並のボクサーなら、ジョニー・ゴンサレスのプレッシャーに押し負けてしまうと思うのですが、試合中盤になると、エリオ・ロハスが反撃を開始。エリオ・ロハスは下がりながらも、先にパンチを打ち込み、簡単に主導権を渡しません。
「めっちゃ好ゲームになってきたよ。序盤はロープを背負っていたロハスだけど、試合が進むにつれて、ロープを背負わなくなってきたね。フットワークが発揮できると、ロハスのボクシングが生きるなあ」と一進一退の攻防に拍手を送る管理人。
ジョニー・ゴンサレスもエリオ・ロハスも持ち味を存分に発揮し、お互いに主導権を渡すことなく、試合は終盤へ突入します。9ラウンドに入ると、再びジョニー・ゴンサレスがプレッシャーを強め、ラウンド終了間際に得意の右ストレートをエリオ・ロハスの顔面に叩き込みます。
「ロハスがちょっと疲れてきたかも。ロハスはフットワークを使えなくなると苦しくなりそうだぞ」と思っていると、10ラウンド残り40秒、ジョニー・ゴンサレスが強烈な左ボディーブローを叩き込み、エリオ・ロハスからダウンを奪います。
「ナイスボディー!接戦なんで、ダウンの2ポイントはめっちゃ大きいよ」と試合終盤のダウンに大興奮の管理人。ジョニー・ゴンサレスが得意とするロングの左ボディーブローがエリオ・ロハスの急所を打ち抜きましたね。
試合はこのままチャンピオンのジョニー・ゴンサレスがプレッシャーをかけながら休養チャンピオンのエリオ・ロハスを後退させる展開が続き、12ラウンド終了のゴング。チャンピオン対決の勝敗は3人のジャッジに委ねられます。
結果は3人のジャッジすべてがジョニー・ゴンサレスを支持。ジョニー・ゴンサレスがエリオ・ロハスに12ラウンド判定勝ちを飾り、WBC世界フェザー級タイトルの王座統一に成功しました。
ジョニー・ゴンサレスの攻撃的なボクシングがエリオ・ロハスのテクニックを封じ込めた試合でしたね。持ち味の攻撃力に加えて、ディフェンスの大きな進歩がジョニー・ゴンサレスに勝利をもたらした試合だったと思います。駆け引きとテクニックが堪能できる濃密な王座統一戦でした。
ジョニー・ゴンサレス対エリオ・ロハスの試合結果
試合結果 | ジョニー・ゴンサレスが12ラウンド3-0の判定勝ち。チャンピオン対決を制して、王座統一に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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