WBA世界スーパーバンタム級王座統一戦
チャンピオン | リコ・ラモス(アメリカ) 戦績:20戦全勝11KO |
暫定チャンピオン | ギジェルモ・リゴンドー(キューバ) 戦績:8戦全勝6KO |
リコ・ラモス対ギジェルモ・リゴンドーの試合内容
WBA世界スーパーバンタム級チャンピオンのリコ・ラモスとWBA暫定世界スーパーバンタム級チャンピオンのギジェルモ・リゴンドーが激突する王座統一戦です。全勝で激戦のスーパーバンタム級を制したチャンピオン同士の楽しみな対決ですね。
チャンピオンのリコ・ラモスは下田昭文選手にKO勝ち、暫定チャンピオンのギジェルモ・リゴンドーはリカルド・コルドバに判定勝ちを収めて、それぞれベルトを手にしました。全勝のチャンピオン対決を制して、さらなるビッグマッチに駒を進めるボクサーはどちらでしょうか?注目のゴングが鳴り響きます。
試合は1ラウンドから大きく動きます。試合が始まると、すぐに強烈な左ストレートで相手を威嚇したボクサーは暫定チャンピオンのギジェルモ・リゴンドー。サウスポーから繰り出される右ジャブから左ストレートのワンツーがめっちゃシャープですね。
【Photo:The Ring Magazine】
一方、チャンピオンのリコ・ラモスはガードを高く構えて左ジャブで距離を確認しながら戦っています。様子をうかがうリコ・ラモスに対して、1ラウンド残り45秒、ギジェルモ・リゴンドーが強烈な左ストレートの2連打を叩き込み、リコ・ラモスからダウンを奪います。
「おおお!めっちゃパワフル!パンチがすごく伸びるなあ」とギジェルモ・リゴンドーのボクシングに驚く管理人。ダウンから立ち上がったリコ・ラモスのダメージを確認すると、足に力が入っていない印象です。暫定チャンピオンのギジェルモ・リゴンドーが1ラウンドで大きなアドバンテージを手にしましたね。
2ラウンドに入ると、ギジェルモ・リゴンドーがリコ・ラモスにプレッシャーをかけながら、打ってきたところへカウンターを叩き込む作戦に切り替えます。リコ・ラモスはギジェルモ・リゴンドーがカウンターを狙っていることを察知して、自分からパンチを出せなくなってしまいました。
3ラウンド以降はカウンターを狙うギジェルモ・リゴンドーに対して、リコ・ラモスが手数を減らす心理戦が続き、会場からブーイングが鳴り響く展開で進みます。「どっちが自分から動くかな?」と思い始めた6ラウンド、ダウンを奪われているリコ・ラモスが勝負に出ます。
6ラウンドが始まると、左ジャブを突きながら距離を詰め、得意の左フックを狙います。一方、ギジェルモ・リゴンドーも踏み込んでパンチを打ち込み、真っ向から応戦。お互いが攻撃にシフトして迎えた6ラウンド1分すぎ、衝撃のシーンが目の前に広がります。
ギジェルモ・リゴンドーがリコ・ラモスの顔面を目がけて、パワフルな左ストレートを5連打!リコ・ラモスをコーナーへ追い詰め、ガードが下がったところへ強烈な左ボディーブローを叩き込みます!
【Photo:The Ring Magazine】
一回転しながら、苦悶の表情でリングに沈むリコ・ラモス。10カウント以内に立ち上がることはできませんでした。注目の大一番は、ギジェルモ・リゴンドーがリコ・ラモスに6ラウンドKO勝ちで王座統一に成功。敗れたリコ・ラモスはプロ初黒星の王座陥落となりました。
ギジェルモ・リゴンドーがパワーとテクニックの両方でリコ・ラモスを完全に上回った試合でしたね。シドニーとアテネのオリンピックで金メダル(階級はバンタム級)を獲得した実力はプロの世界でも健在です。
個人的な見解ですが、ギジェルモ・リゴンドーはノニト・ドネアに匹敵する強さを秘めていると思います。パンチを当てる上手さと緩急を駆使したスピードの使い方は天下一品!テクニックだけでなく、パワーも兼ね備えているので、勝てば勝つほど人気が出そうなボクサーですね。
ギジェルモ・リゴンドーがWBA王座を統一したことで、WBCチャンピオンの西岡利晃選手、WBOチャンピオンのノニト・ドネアを含めた頂上対決が本格的に動き出しそうです。ノニト・ドネアを中心に、西岡利晃選手とギジェルモ・リゴンドーがどう絡んでくるのか、本当に楽しみですね。激戦区の覇権をかけた頂上対決に今後も注目しましょう!
リコ・ラモス対ギジェルモ・リゴンドーの試合結果
試合結果 | ギジェルモ・リゴンドーが6ラウンド1分29秒KO勝ちで王座統一に成功。 |