WBC世界バンタム級タイトルマッチ
チャンピオン | 山中慎介(日本) 戦績:17戦15勝11KO2分 |
挑戦者 | ビック・ダルチニャン(アルメニア) 戦績:42戦37勝27KO4敗1分 |
山中慎介選手とビック・ダルチニャンの試合内容
無敗で世界タイトルを奪取した山中慎介選手が2階級制覇の実績を誇るビック・ダルチニャンと拳を交える初防衛戦です。山中慎介選手の初防衛戦の相手が発表された瞬間、「初防衛戦でダルチニャンと戦うの?マジで?」と驚きを隠せなかった管理人。ハイリスク、ハイリターンの男気のあるマッチメイクですね。
圧巻のTKO勝利で世界王座を奪取した山中慎介選手がビッグネームのビック・ダルチニャンを撃破して、初防衛に成功するのでしょうか?それとも、ビック・ダルチニャンが自慢の強打を爆発させ、悲願の3階級制覇を達成するのでしょうか?世界中のボクシングファンが注目するサウスポー対決です!
試合は、ジワリジワリとプレッシャーをかけて左の強打を打ち込みたい挑戦者のビック・ダルチニャンに対して、山中慎介選手が右ジャブを突きながら前後左右に大きく動いて的を絞らせない展開で始まります。
「前に出てプレッシャーをかけているダルチニャンもフットワークを使って距離を取っている山中選手も相手の左を警戒した立ち上がりだよ。山中選手もダルチニャンも一撃で試合を終わらせるパンチを持っているんで、一瞬たりとも気の抜けない戦いになりそうだぞ」と息詰まる主導権争いに注目する管理人。緊迫感たっぷりの立ち上がりですね。
一進一退の攻防が続き、迎えた5ラウンド。試合が大きく動きます。プレッシャーを強めてガンガン前へ出てくるビック・ダルチニャンに対して、山中慎介選手がコンパクトな左ストレートのカウンターを打ち込み、ビック・ダルチニャンの右のまぶたがパックリと割れます。
「ナイスカウンター!キズがめっちゃ深いね。パンチによるカットなんで、試合がストップすれば、山中選手のTKO勝ちだよ」と山中慎介選手のカウンターに拍手を送る管理人。山中慎介選手がビック・ダルチニャンの右ジャブに合わせて、抜群のタイミングで左ストレートをかぶせましたね。
6ラウンドに入ると、レフェリーストップによるTKO負けを警戒するビック・ダルチニャンが猛然と襲いかかり、強打を振り回します。しかし、日本が誇る無敗王者の山中慎介選手は、世界の強豪を次々とリングに沈めたビック・ダルチニャンの強打を空振りさせ、コンパクトなカウンターを叩き込む理想的なボクシングで主導権を渡しません。
「山中選手、すごい落ち着きぶりだね。ダルチニャンの変則的なボクシングに全くペースを乱されないもんな」と山中慎介選手の冷静な試合運びに脱帽する管理人。立ち上がりこそ互角の展開でしたが、5ラウンド以降は試合が進むにつれて山中慎介選手のペースになりましたね。
試合終盤に入ると、序盤でスタミナを使ったビック・ダルチニャンのペースが失速し、ビック・ダルチニャンが山中慎介選手の動きについて行けなくなります。10ラウンド序盤には、山中慎介選手の右フックがビック・ダルチニャンのアゴを打ち抜き、ビック・ダルチニャンの腰が落ちます。
「あ、効いた!山中選手がダルチニャンのボクシングを完全に見切った感じだよ。タフなダルチニャンじゃなかったら、ダウンしてもおかしくないパンチだったね」と山中慎介選手のボクシングに拍手を送る管理人。最も苦しい試合終盤で、山中慎介選手がビック・ダルチニャンを圧倒しています。
試合はこのまま山中慎介選手がビック・ダルチニャンをコントロールする展開が続き、12ラウンド終了のゴングが鳴り響きます。勝敗は3人のジャッジに委ねられ、結果は3人のジャッジすべてが山中慎介選手を支持。山中慎介選手がビック・ダルチニャンに12ラウンド判定勝ちを収め、世界タイトルの初防衛に成功しました。
独特のタイミングと間合いを持つビック・ダルチニャンを相手に、山中慎介選手が序盤でパンチを見切り、中盤以降はガッチリと主導権を握る理想的なボクシングで初防衛を飾った試合でしたね。山中慎介選手、強すぎる!完璧な試合運びだったと思います。
山中慎介選手にとって、この勝利はめちゃめちゃ大きいですよ。強豪のビック・ダルチニャンを撃破したことで、山中慎介選手は自らの拳で「シンスケ・ヤマナカ」の実力を世界中に発信しましたからね。
ここからは管理人の勝手な予想ですが、この試合の出来なら、山中慎介選手とバンタム級で互角に渡り合えるボクサーは、アンセルモ・モレノとジョセフ・アグベコしかいないと思います。チャンピオンクラスのトップボクサーじゃないと、太刀打ちできない強さですよ。
ボクシングの相性を考えると、5階級制覇チャンピオンのホルヘ・アルセと戦っても、山中慎介選手が有利だと思います。バンタム級のライバルたちは「パンチがあって、距離の取り方が抜群に上手い。しかも、ディフェンス技術が高い試合巧者のサウスポー。敵に回すと、めっちゃ厄介だな」と思ったのでないでしょうか?
進化を続ける山中慎介選手の勇姿を観戦して「もし山中選手が本気でバンタム級のタイトル統一を狙ったら、4団体統一できるんじゃないかな?」とワクワクした初防衛戦でした。次の防衛戦もめっちゃ楽しみです!西岡利晃選手と山中慎介選手がアメリカのリングにそろい踏みする日が来ると最高ですね。
山中慎介選手とビック・ダルチニャンの試合結果
試合結果 | 山中慎介選手が12ラウンド3-0の判定勝ち。世界タイトルの初防衛に成功しました。 【公式ジャッジの採点結果】
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