スーパーバンタム級10回戦
元3階級制覇 チャンピオン |
フェルナンド・モンティエル(メキシコ) 戦績:50戦45勝35KO3敗2分 |
元WBA中米スーパー バンタム級チャンピオン |
アルバロ・ペレス(ニカラグア) 戦績:28戦21勝12KO3敗1分3無効試合 |
フェルナンド・モンティエル対アルバロ・ペレスの試合内容
3階級制覇の実績を誇るフェルナンド・モンティエルが地元メキシコにアルバロ・ペレスを迎えて、スーパーバンタム級転向後、2戦目となるリングに上がります。4階級制覇を目指すフェルナンド・モンティエルにとっても、悲願の世界タイトル奪取を狙うアルバロ・ペレスにとっても、負けられないサバイバルマッチですね。
フェルナンド・モンティエル、アルバロ・ペレスと言えば、どちらも長谷川穂積選手と対戦した経験を持つボクサーです(フェルナンド・モンティエルは長谷川穂積選手に4ラウンドTKO勝ち、アルバロ・ペレスは長谷川穂積選手に4ラウンドTKO負け)。日本のボクシングファンにも馴染みのあるボクサー同士の興味深い対戦ですね。
試合は、立ち上がりから踏み込んで積極的に左ストレートを狙うサウスポーのアルバロ・ペレスに対して、地元の大声援を受ける人気者のフェルナンド・モンティエルが距離を取りながら慎重に戦う展開で始まります。敵地に乗り込み、金星を狙うアルバロ・ペレスの積極的なボクシングが目立ちますね。
「ペレスがいきなり勝負を仕掛けてきたね。モンティエルはペレスのボクシングを観察しているみたい。予想外の立ち上がりだな」と試合の行方を見守る管理人。フェルナンド・モンティエルがアルバロ・ペレスの真正面に立っているので、フェルナンド・モンティエルが得意とする左フック、アルバロ・ペレスが得意とする左ストレートのどちらも当たりそうな雰囲気です。
2ラウンドもアルバロ・ペレスが積極的に左ストレートを打ち込む展開で始まります。フェルナンド・モンティエルは距離を取りながら、カウンターの左フックを叩き込むタイミングを狙っていますが、アルバロ・ペレスが大きく左右前後に動くので、少し戦いづらそうです。
3ラウンドに入ると、これまで下がっていたフェルナンド・モンティエルが自分から前へ出てアルバロ・ペレスにプレッシャーをかけ始めます。「お、モンティエルが出てきたよ」と思っていると、3ラウンド1分すぎ、フェルナンド・モンティエルがアルバロ・ペレスをロープに追い詰め、得意の左フックをアルバロ・ペレスのアゴに打ち込みます。
フェルナンド・モンティエルの狙いすましたコンパクトなカウンターをもらい、その場に崩れ落ちるアルバロ・ペレス。何とか10カウント以内に立ち上がりましたが、ファイティングポーズを取ることができず、試合終了。フェルナンド・モンティエルがアルバロ・ペレスに3ラウンドKO勝ちを収め、健在ぶりをアピールしました。
フェルナンド・モンティエルが得意の左フックでアルバロ・ペレスを沈めた見事な試合でしたね。立ち上がりはアルバロ・ペレスの予想外の攻撃に戸惑いをみせたフェルナンド・モンティエルですが、ラウンドを重ねるごとに距離をつかみ、最後は地元メキシコファンの前で会心のKO勝ちを披露しました。
ノニト・ドネアに完敗を喫したフェルナンド・モンティエルですが、再起後は4階級制覇を目指して順調に復帰ロードを歩んでいます。スーパーバンタム級は西岡利晃選手をはじめ、日本人ボクサーと対戦の可能性がある階級なので、今後もフェルナンド・モンティエルに注目しましょう。
フェルナンド・モンティエル対アルバロ・ペレスの試合結果
試合結果 | フェルナンド・モンティエルが3ラウンドKO勝ち。 |