レイモント・ピーターソンにまさかの陽性反応!因縁のリマッチはキャンセル
世界中のボクシングファンが期待した因縁の再戦がまさかのキャンセルです。2012年5月19日(日本時間5月20日)に予定されていたWBA・IBF世界スーパーライト級チャンピオンのレイモント・ピーターソンと前チャンピオンのアミール・カーンのリマッチは、薬物テストの結果、レイモント・ピーターソンから陽性反応が認められたため、正式に中止となりました。
レイモント・ピーターソンとアミール・カーンの初対決は2011年12月。スーパースターの階段を駆け上がるアミール・カーンに対して、粘り強いボクシングで対抗したレイモント・ピーターソンが僅差の判定勝ちを飾り、2年ぶりの王座返り咲きに成功しました。
しかし、王座から陥落したアミール・カーンがプッシングで2度の1ポイント減点を取られ、その減点が勝敗に影響したことが議論となり、再戦をのぞむ声が続出。レイモント・ピーターソンもアミール・カーンも再戦を希望していただけに残念な結果になってしまいましたね。
【Photo:The Ring Magazine】
レイモント・ピーターソンとアミール・カーンの再戦のキャッチコピーは「No Doubt」。日本語で「確かに、疑いのない」を意味するキャッチコピーを掲げ、完全決着を目指していたレイモント・ピーターソンとアミール・カーンにとって、レイモント・ピーターソンの薬物テストの結果は予想外の出来事だったと思います。
「リング・マガジン」の公式サイトによると、今回、レイモント・ピーターソンから検出された薬物は「テストステロン」。男性ホルモンの一種で、筋肉の増大を促すため、使用が禁止されています。
皮肉なことに、薬物テストを希望したボクサーはレイモント・ピーターソンだったんです。「疑いのない平等な状態」で戦いたいと願っていたレイモント・ピーターソンが「疑い」をかけられてしまう皮肉な結果になりました。
【Photo:The Ring Magazine】
レイモント・ピーターソンから禁止薬物が検出され、再戦が正式にキャンセルになったことについて、対戦するはずだったアミール・カーンは公式ツイッターで「ピーターソン戦が中止になって、みんな、本当にごめん。今は、6月30日に試合ができるよう対戦相手を探しているところなんだ」と再戦を楽しみにしていたファンに向けてコメントを発表しました。
世界中のボクシングファンを震撼させた「番狂わせ」から5か月。世界中のボクシングファンが名勝負を期待していた因縁の再戦はキャンセルという予想外の結末を迎えることになりました。大きくアピールされた「No Doubt」のキャッチコピーが虚しく胸に響く終幕でした。残念すぎます!
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