リベンジに燃えるカール・フロッチ「ミッケル・ケスラー戦の13ラウンドが始まる」
飢える「コブラ」は「バイキング」を噛みつくことができるでしょうか?IBF世界スーパーミドル級チャンピオンのカール・フロッチが5月25日(日本時間5月26日)に再戦するWBAチャンピオンのミッケル・ケスラーの印象とリベンジにかける熱い思いを語りました。
「正直に言うと、ケスラーをKOすることは本当に難しいと思う。どんなにダメージを与えられても、どんなに疲れていても、自分から倒れることを拒否するフィジカルとメンタルの強さがあるんだ。でも、レフェリーストップを呼び込むことは可能だよ」
「今回の再戦は、3年前の続きの感覚なんだ。例えるなら『13ラウンド』の始まりって感じだね。3年間、別々のリングで戦い、お互いトップレベルをキープして再び同じリングに戻ってくる。前回と違う結果になるけどね。序盤からダメージを与えて、終盤にTKO勝ちを狙うよ」
ミッケル・ケスラーをリスペクトしながらも、カール・フロッチの自信が伝わってくるコメントですね。3年前の初対決で拳を交え、ミッケル・ケスラーのボクシングを体感したカール・フロッチだからこそ感じる強さがあるのだと思います。
【Photo:The Ring Magazine】
初戦はミッケル・ケスラーの母国デンマークで開催され、プロ初黒星を喫したカール・フロッチ。再戦はカール・フロッチの母国イギリスへ舞台を移します。約2万人のファンが「コブラ」のリベンジを後押し。ホームで戦うアドバンテージを次のように語りました。
「ボクシングでホームのアドバンテージは大きいよ。正直なところ、ホームでもアウェイでも、私のボクシングに大きな違いがあるわけじゃないんだ。でも、ホームで戦うと、私が攻撃するたびに、みんなが大歓声で後押ししてくれる。ファンの声援は本当に励みになるよ」
カール・フロッチがプロで喫した黒星は2つ。ミッケル・ケスラーとアンドレ・ウォードに負けていますが、いずれもアウェイで喫した黒星です。一方、国内は負け知らず。特に、カナダで絶大な人気を誇るルシアン・ビュテとジャン・パスカルの2大看板を撃破した試合は印象的でした。
カール・フロッチは、管理人が選ぶ「世界で最も過小評価されているボクサー」の第1位です。理由は「アウェイで喫した2つの判定負けに対するアンフェアな評価」です。負けちゃいましたけど、アンドレ・ウォードとミッケル・ケスラーのホームで、あれだけ戦えるボクサーはいないと思うんですよ。
【Photo:The Ring Magazine】
いつもKO狙いのエキサイティングな試合を見せてくれます。「どこで誰とでも戦う男気」は文句のつけようがありません。「名勝負率」の高さはボクシング界でトップ10に入ります!もっと評価されてもいいと思うんですけど、意外と評価が低いので不思議です。
でも、カール・フロッチ本人が「今がキャリアのピーク」と語っているように、管理人もカール・フロッチは絶頂期にあると思います。世界を転戦して強豪と激闘を重ね、2万人のファンが待ち受ける母国で切望した再戦。プロ初黒星を喫した因縁の相手にリベンジする要素がそろっていますね。
「これほど大きな会場で戦うことは初めてだよ。ケスラーのファンも来るだろうけど、9割以上のファンは私の名前を呼んでくれると思う。ファンの期待を裏切るようなボクシングは絶対にしたくない。プライドを胸にリングに上がり、必ずリベンジを果たすよ」
3年ぶりにリングで拳を交える人気ボクサーの再戦。「イギリスのコブラ」は「デンマークのバイキング」に噛みつき、3年間の渇きを癒やすことができるでしょうか?お互いの実力を認め合う、誇り高き2人のボクサーが激突するメガマッチです!楽しみすぎます!
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