カール・フロッチ「ミッケル・ケスラーとの再戦は失った名誉を取り戻す戦い」
イギリスの「コブラ」は切望したリマッチで渇きを癒すことができるでしょうか?IBF世界スーパーミドル級チャンピオンのカール・フロッチが、5月25日(日本時間5月26日)に母国イギリスで行われるミッケル・ケスラーとの再戦にかける思いを告白しました。
「ボクシング人生で、これだけ試合を切望したことはないよ。『ケスラーと再戦できる』と考えるだけで、これ以上ないくらいモチベーションが高まるんだ。プロ初黒星を喫した初対決は、人生で最も過酷な瞬間だったからね」
激戦区のスーパーミドル級で王座に君臨するカール・フロッチは、イギリスが誇る強打の人気ボクサー。プロ初黒星を喫したミッケル・ケスラーと再戦することが決まり、リベンジに向けて、並々ならぬ決意が感じられるコメントですね。
カール・フロッチとミッケル・ケスラーは2010年4月に初対決。初戦は、ミッケル・ケスラーの母国デンマークで開催され、激闘の末、カール・フロッチの12ラウンド判定負け。プロ初黒星を喫すると同時に、WBCタイトルを失ってしまいました。
【Photo:The Ring Magazine】
ミッケル・ケスラーにプロ初黒星を喫し、「スーパーミドル級のナンバーワン」を決めるスーパーシックス・トーナメントの決勝でアンドレ・ウォードに敗れたカール・フロッチですが、2012年5月に全勝チャンピオンだったルシアン・ビュテにKO勝ちを飾り、王座返り咲きを果たしました。
プロ初黒星を喫した直後から「チャンスがあれば、ケスラーにリベンジしたい」と対戦を切望していたカール・フロッチ。屈辱の初対決から3年の月日を経て、舞台をデンマークからイギリスへ移し、因縁のライバルと再び拳を交えることになります。
「ケスラー戦が厳しい戦いになることは誰よりもわかっている。もし10回戦ったら、私が勝てるチャンスは多くて6回だろうね。私がケスラーに勝ち続けることは不可能で、彼が私に勝ち続けることも不可能だ。ライバルが激突するビッグマッチは、そういうもんだろ?」
「プロのリングでケスラーとウォードに負けたけど、『真の戦い』『真の戦士』という意味では、ケスラーのほうが、ウォードよりはるかに大きな存在だ。だからこそ、イギリスのファン、ヨーロッパのファン、世界中のファンがフロッチ対ケスラーの再戦を楽しみにしているんだよ」
「ケスラーとの再戦はすさまじい激闘になるよ。絶対にね。でも、失った名誉を取り戻す絶好のチャンスなんだ。だからこそ、再戦のチャンスをずっと待ち続けたよ。ケスラーに勝つことが、私の人生の大きな遺産になるはずだからね」
強烈な連打と「恐れない、逃げない、倒れない」強さを武器をヨーロッパで絶大な人気を誇るカール・フロッチ。イギリスの「コブラ」は宿命のライバルにかみつき、再戦のリングで3年分の渇きを癒すことができるでしょうか?めちゃめちゃ楽しみなリマッチです!
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