ビッグマッチ切望のカール・フロッチがIBF世界スーパーミドル級タイトルを返上
37歳の決断です!WBA・IBF世界スーパーミドル級チャンピオンのカール・フロッチが2012年5月に獲得し、4度の防衛を重ねたIBFタイトルの返上を発表。指名試合ではなく、IBFタイトルを手放すことを選びました。切望するビッグマッチに照準を合わせ、ラストスパートです!
IBFは、チャンピオンのカール・フロッチ対ランキング1位のジェームズ・デゲイルのタイトルマッチの交渉を指示。同じイギリス人で挑戦者のジェームズ・デゲイルはめっちゃ乗り気でしたが、チャンピオンのカール・フロッチはビッグマッチを優先したい意向を表明していました。
加えて、カール・フロッチがヒジを負傷してしまい、長期離脱が決定。復帰は早くても2015年の夏になることから、IBFタイトルを保持するカール・フロッチの動向が注目されていました。結果的に、タイトル返上を選んだわけですが、カール・フロッチのキャリアを考えると、個人的に「誰も文句は言わないんじゃないかな?」と納得しています。
【カール・フロッチが王座返上!ジェームズ・デゲイルの挑発は実りませんでした】
スーパーミドル級を主戦場に数々の名勝負を繰り広げてきたカール・フロッチは、ヨーロッパを中心に絶大な人気を誇るイギリスのスーパースター。攻撃的なボクシングを貫き、劇的な勝利でファンを魅了する超人気ボクサーです。倒すシーンがめっちゃ豪快で、記憶に残る勝利が多いですね。
37歳を迎えたカール・フロッチは、同じく攻撃的なボクシングで人気のフリオ・セサール・チャベス・ジュニアや世界タイトル奪取の最年長記録を持つバーナード・ホプキンスをはじめ、世界的な知名度を誇るスーパースターとのビッグマッチを希望しています。最後の最後に「新しい伝説」を築こうとする姿勢は、ジョー・カルザゲにちょっと似ていますね。
カール・フロッチの第一希望はフリオ・セサール・チャベス・ジュニアで間違いないと思います。個人的にも「劇的な決着を期待するなら、チャベス・ジュニア戦がベストだよ」と激しく期待しています。でも、カール・フロッチの年齢を考えると「待ちすぎ」は避けてほしいです。モチベーションが低下したり、空白期間が長引いたりすると、つらいですもんね。
フリオ・セサール・チャベス・ジュニア戦が実現しない場合は、バーナード・ホプキンス戦を密かに期待しています。IBFタイトルを返上したカール・フロッチですが、WBAタイトルを手元に残しています。王座返り咲きを狙う50歳のバーナード・ホプキンスと対戦する可能性があるかもしれませんね。誰と組み合わせてもテンションが上がるなあ。カール・フロッチ、すげえ!