ファン・マヌエル・マルケスはマニー・パッキャオに手数で対抗できるか?
マニー・パッキャオ対ファン・マヌエル・マルケス第4戦の試合予想(前編)を読む
6階級制覇を成し遂げたマニー・パッキャオと4階級制覇の実績を誇るファン・マヌエル・マルケスがプライドをかけて激突する第4戦で、最も注目しているポイントは「ファン・マヌエル・マルケスの戦術」です。
マニー・パッキャオはどんな展開になってもプレッシャーをかけながら、チャンスがあれば踏み込んで左ストレートを狙ってくると思います。一方、ファン・マヌエル・マルケスは中間距離でアグレッシブに戦うのか、カウンター狙いのボクシングに徹するのかを選ぶことができます。
もし中間距離のアグレッシブな戦いを選べば、ファン・マヌエル・マルケスも踏み込んでパンチを狙うため、倒す確率も倒される確率も上がります。一方、カウンター狙いのボクシングに徹した場合、下がりながら攻撃するため、終盤までもつれる可能性が高くなると思います。
【Photo:The Ring Magazine】
ファン・マヌエル・マルケスがアグレッシブな戦いを選択した場合、どちらのパンチも踏み込んでクリーンヒットする可能性があるので、どちらが倒れてもおかしくない展開になりそうです。これぞ、世界中のボクシングファンが第4戦で期待する展開ですね。
ファン・マヌエル・マルケスの第4戦にかける意気込みを聞く限り、少なくとも、第3戦のような「完全なアウトボクシングに徹する作戦」は選ばない気がします。いずれにしても、マニー・パッキャオに負けない手数がほしいところです。手数で圧倒されると、マニー・パッキャオに勝つことは苦しくなりますからね。
第4戦でカギになりそうなパンチは、マニー・パッキャオの左ストレートとファン・マヌエル・マルケスの左ボディーブローでしょうか?ファン・マヌエル・マルケスの場合は、左ボディーブローでマニー・パッキャオの意識を上下に散らしながら得意のコンビネーションにつなげたいですね。
【Photo:The Ring Magazine】
マニー・パッキャオとファン・マヌエル・マルケスは過去に3度対戦しているので、お互いの手のうちはわかっていると思います。しかも、どちらもクレバーなボクサーです。だからこそ、何万回、何十万回と打ち込んできた代名詞となるパンチの出来が勝敗の分かれ目になる気がします。
正直なところ、管理人の貧弱な想像力では、ファン・マヌエル・マルケスがワンパンチでマニー・パッキャオをKOするシーンを思い描くことができません。ただ、ファン・マヌエル・マルケスの連打で、マニー・パッキャオが崩れ落ちるシーンは頭に浮かんできます。
21世紀に入って、マニー・パッキャオをボディーブローで苦しめたボクサーは、ファン・マヌエル・マルケスだけです。特に第2戦はマニー・パッキャオの動きが一瞬止まるくらい大きなダメージを与えました。でも、マニー・パッキャオは必死に耐え抜きました。第4戦は「その先にある何か」を目にすることができるでしょうか?
【Photo:The Ring Magazine】
ピンチになると、グローブの両拳をポンポンと合わせて気合いを入れるマニー・パッキャオ。ファン・マヌエル・マルケスはマニー・パッキャオの序盤の猛攻に耐え、マニー・パッキャオが「グローブをポンポンするシーン」を作り出すことができるでしょうか?
一方、ピンチになると、打ち合って局面を打開しようとするファン・マヌエル・マルケス。マニー・パッキャオは序盤からファン・マヌエル・マルケスにプレッシャーをかけ、ファン・マヌエル・マルケスとの距離を詰めながら得意の左ストレートを叩き込むことができるでしょうか?
合計36ラウンドの死闘を演じてきたマニー・パッキャオとファン・マヌエル・マルケス。禁断の第4戦はさらに12ラウンドの死闘を積み重ねることになるのでしょうか?それとも、初のKO決着が待っているのでしょうか?まもなく禁断の第4戦の扉が開かれます!
マニー・パッキャオ対ファン・マヌエル・マルケス過去3試合のレビュー
2011年11月 | 運命の最終決戦!マニー・パッキャオ対マルケス兄の第3戦 |
2008年03月 | 4年越しの再戦!マルケス兄とマニー・パッキャオのリマッチ |
2005年04月 | 宿命の初対決!マニー・パッキャオ対マルケス兄(前編) |
キャリア | |
テレビ視聴 | 12月9日(日)正午からWOWOWで生中継。視聴の詳細は「WOWOW公式サイト」をご覧下さい。 |