WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
| チャンピオン | ホアン・グスマン(ドミニカ共和国) 戦績:27戦全勝17KO |
| 挑戦者 | ウンベルト・ソト(メキシコ) 戦績:51戦43勝27KO5敗2分1無判定 |
試合内容
ウェルター級と並び、屈指のチャンピオンが集結するスーパーフェザー級。各団体のチャンピオンと有力世界ランカーをチェックしてみましょう。
| WBA | エドウィン・バレロ(ベネズエラ) |
| WBC | ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ) |
| IBF | ムゾンケ・ファナ(南アフリカ共和国) |
| WBO | ホアン・グスマン(ドミニカ共和国) |
| WBO暫定 | アレックス・アーサー(イギリス) |
| 無冠の帝王 | マニー・パッキャオ(フィリピン) |
| 5年間無敗 | ウンベルト・ソト(メキシコ) |
本当に強いチャンピオンが集まっているスーパーフェザー級ですが、世界的に最も注目を集めているのは、「無冠の帝王」、マニー・パッキャオです。エリック・モラレス、マルコ・アントニオ・バレラの軽量級双璧を撃破し、今や1試合で3億円以上稼ぐ超人気ボクサー。
パッキャオの実力、人気とも疑いがないのは事実ですが、管理人が考える、スーパーフェザー級最強はパッキャオではありません。管理人は、全勝のWBOチャンピオン、ホアン・グスマンこそ、スーパーフェザー級最強のボクサーだと思っています。
その容姿から「リトルタイソン」のニックネームを持っていますが、実際は攻撃力、防御力、スピードのすべてを兼ね備えているチャンピオンで、インファイトもアウトボクシングもこなせる技巧派ボクサーです。
そのグスマンが、世界的に評価の高い5年間無敗のウンベルト・ソトを迎えた2度目の防衛戦は、序盤から実力伯仲の好勝負を繰り広げます。1ラウンドからお互いが左ジャブを突き合うスリリングな試合。離れるとジャブを突き合い、接近戦では強打を振り回す展開ですが、お互いにクリーンヒットを奪うことができません。
グスマン、ソトとも攻撃力に目が行きがちですが、両者の総合的なボクシング技術の高さを目の当たりにしました。前に出てパンチを集める、手数のソトに対して、チャンピオンのグスマンはパンチの的確さで応戦します。序盤は両者ともほとんど差がない展開が続きますが、パンチの的確さでグスマンがポイントを取っていたと思います。
4ラウンドに入ると、グスマン、ソトともに戦い方を変えます。今まで接近戦に応じていたチャンピオンのグスマンが離れて戦い、ソトはグスマンのスピードを止めようとボディーを中心に攻めます。
ソトは長期戦を意識してか、ボディーにパンチを集めて、スタミナに不安を抱えるグスマンの体力と生命線のスピードを奪う作戦です。しかし、ここからがグスマンの真骨頂。コーナーに詰められても、巧みなボディーワークと鉄壁のガードで、挑戦者、ソトのすさまじい連打をほぼ完璧にブロックします。
この試合で一番驚いたのは、グスマンのディフェンスの上手さです。この試合からグスマンのセコンドにフロイド・メイウェザー・シニア(「プリティボーイ」フロイド・メイウェザーの父)が入ったこともグスマンのディフェンス力強化に大きな影響があったと思いますが、グスマンのディフェンス技術は全階級通じてトップクラスでしょう。
試合は前に出るソトからグスマンがカウンターを奪う展開で進み、結果は大差でグスマンの判定勝ち。攻撃的で手数の多い挑戦者ソトがこれほど成す術がなく、大敗するとは思いませんでした。前半は力で勝負をして、後半はフットワークを上手く使うグスマンの試合運びの上手さに見事にはまってしまった感じです。グスマンは、スタミナに不安があるものの、攻撃力、防御力、スピードに加えて、最近は、試合運びの上手さも見せ、まさに向かうところ敵なしの状態。
2008年3月に、「無冠の帝王」、マニー・パッキャオとWBCチャンピオンのファン・マヌエル・マルケスの再戦が決まっています(第一戦はドロー)。この再戦の勝者とグスマンが戦えば、その試合は間違いなく「スーパーフェザー級最強の男」を決定する大一番になるでしょう。群雄割拠のスーパーフェザー級。抜け出すのは一体誰なのか?今後もスーパーフェザー級戦線からますます目が離せません。
試合結果
| 試合結果 | ホアン・グスマンが12ラウンド大差の判定勝ちでタイトル防衛 【公式ジャッジの採点結果】
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