WBO世界フェザー級タイトルマッチ

試合内容

KO率9割を超える強打のサウスポー、ファン・マヌエル・ロペスが、フィリピン出身の挑戦者、バーナベ・コンセプションを迎えてフェザー級タイトルの初防衛戦を行います。2010年1月、スティーブン・ルエバノをTKO勝ちで下し、2階級制覇を達成したファン・マヌエル・ロペス。スーパーバンタム級から階級を上げても破壊力は変わらず、勢いは増すばかりです。

一方、今回が2度目の世界タイトル挑戦となるバーナベ・コンセプションは、強烈な左フックを誇る打ち合いを好むファイター。2009年8月、スティーブン・ルエバノの持つWBO世界フェザー級タイトルに挑戦しましたが、7ラウンド反則負けでタイトル獲得に失敗し、再挑戦に燃えています。KO必至の打撃戦を制するボクサーは、ファン・マヌエル・ロペスでしょうか？それとも、バーナベ・コンセプションでしょうか？

試合は開始直後から予想通りの激しい打ち合い！飛び込んで得意の左フックを狙いたいバーナベ・コンセプションに対して、ファン・マヌエル・ロペスは左ストレートと右フックのカウンターを狙っています。バーナベ・コンセプションが強引に攻め込んでくるので、ファン・マヌエル・ロペスは右ジャブを突いて距離を取りながら戦っていますね。

「ロペスがいつもより冷静に戦っているなあ」と思っていると、50秒すぎ、バーナベ・コンセプションの大振りの左フックに合わせて、ファン・マヌエル・ロペスがインサイドから左ストレートのカウンター！このパンチがバーナベ・コンセプションのアゴを打ち抜き、バーナベ・コンセプションがリング中央からロープまで吹っ飛びます！

「すんごい、破壊力！」とファン・マヌエル・ロペスのパンチ力に改めて驚く管理人。一気に畳みかけたいファン・マヌエル・ロペスは、バーナベ・コンセプションのダメージを確認しながら、強打を打ち込み、ラウンド中盤に得意の右フックでダウンを奪います。ダウンから立ち上がったバーナベ・コンセプションですが、ダメージは深そうです。

さらに畳みかけるファン・マヌエル・ロペスは残り30秒、左ストレートでバーナベ・コンセプションをコーナーへ追い詰めると、強烈な連打で一気に勝負をかけます。ところが、追い詰められたバーナベ・コンセプションが、ガードを下げてパンチを連打するファン・マヌエル・ロペスの一瞬のスキをついて、得意の左フックを一閃！

起死回生の一撃がファン・マヌエル・ロペスのテンプルを直撃し、今度はファン・マヌエル・ロペスがダウンします。「ロペスのダウンは初めて観たよ！コンセプションのパンチ力もすごい！」と思わず唸ってしまう管理人。1ラウンドは1度ずつダウンを奪い、勝負は2ラウンドへと持ち込まれます。

2ラウンドが始まると、1ラウンド終了間際にダウンを奪ったバーナベ・コンセプションが距離を詰めて左右のフックを強振。一気に勝負を決めに行く作戦のようです。ところが、バーナベ・コンセプションの右フックをブロックしたファン・マヌエル・ロペスがすかさず左ストレートを打ち込み、バーナベ・コンセプションがダウン！

ファン・マヌエル・ロペスはダウンから再び立ち上がったバーナベ・コンセプションのダメージを確認しながら慎重に攻め込み、2ラウンド残り40秒、強烈な右フックをバーナベ・コンセプションのテンプルに叩き込みます。そして、バーナベ・コンセプションがヨタヨタと後退するのを確認すると、走って追いかけ、左ストレートをバーナベ・コンセプションのアゴに叩き込み、3度目のダウンを奪います。

リング中央からコーナーまで吹っ飛ばされたバーナベ・コンセプションは何とか立ち上がりますが、ダメージを確認したレフェリーが試合をストップ！ファン・マヌエル・ロペスが2ラウンドTKO勝ちでバーナベ・コンセプションとの壮絶な打撃戦を制し、フェザー級タイトルの初防衛に成功しました。

攻撃力、タフネスで上回るファン・マヌエル・ロペスが打ち勝った試合でした。一気に試合を決めてしまうラッシュはフェザー級とは思えない、すさまじい破壊力ですね。フェザー級タイトルの初防衛に成功したファン・マヌエル・ロペスは、なんと次の防衛戦でラファエル・マルケスと戦うことが決まりました！

驚異のKO率を誇り、次々と対戦相手をリングに沈めてきたファン・マヌエル・ロペスですが、最近はパンチをもらうことも多く、ディフェンスに課題があるだけに、激戦の勇者、ラファエル・マルケス戦は正念場になりそうです。ファン・マヌエル・ロペス 、ラファエル・マルケスのどちらが勝つにしてもKO決着間違いなしのすごい打ち合いになりそうですね。9月の試合が今から待ちきれません！本当に素晴らしいマッチマイクだなあ。

試合結果