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漫画「はじめの一歩」第8巻のレビュー

幕之内一歩vs速水龍一の行方は?宮田一郎vs間柴了も開戦!

ボクシング漫画「はじめの一歩」の第8巻を読みました。第7巻で東日本新人王トーナメントの準決勝が開幕。「決勝で会おう」という宮田一郎の言葉を胸に準決勝のリングに上がった幕之内一歩でしたが、優勝候補の速水龍一にダウンを奪われる苦しい展開で始まります。

何とかダウンから立ち上がった幕之内一歩は、迷いを吹っ切り、ガードを固めて猪のように前進。距離を取ろうとする速水龍一を猛然と追い回し、コーナーへ追い詰めます。幕之内一歩が第5巻の合宿で鍛えた体重移動と連打を使って、ついに速水龍一の逃げ場を塞ぎました。

「今度こそアッパーが来る。チャンスは一度だけだ」

飛び込んでくるインファイターに必殺の左アッパーを突き上げる速水龍一。特訓したカウンターの右フックを狙う幕之内一歩。お互いのパンチが同時に相手の顔面を打ち抜き、両者の動きが止まります。

手応えを感じる幕之内一歩ですが、速水龍一は表情を崩さず、ファイティングポーズを取ったまま待ち構えます。「効いてないのか?手応えはあったのに。アレコレ悩んでもしょうがない。行くしかないんだ」と幕之内一歩が踏み込もうとした瞬間でした。

速水龍一が足を引きずったのです。それを見逃さなかった幕之内一歩は、ガードを固めて真っ向から懐へ飛び込みます。ダメージで足が動かない速水龍一に対して、パンチを連打し、一気に勝負を仕掛ける幕之内一歩。ロープを使って、幕之内一歩の強打をかわす速水龍一。ロープ際の攻防が続きます。

速水龍一の回転の速い連打で突き放される幕之内一歩ですが、突き放されても前進を止めません。「小橋健太選手のワンツーのほうが痛かった。ジェイソン・尾妻選手のフックはこんなものじゃなかった。確かに速いけど、手打ちのパンチは怖くないぞ」と開き直った幕之内一歩は、小刻みに動いてパンチをよけながら懐へ飛び込み、強烈な右アッパーを突き上げます。

幕之内一歩の強打に動きが止まる速水龍一。猛然と襲いかかる幕之内一歩は速水龍一をロープへ釘付けにして自慢の強打を叩き込みます。必死に応戦する速水龍一ですが、最後は幕之内一歩の右アッパーが速水龍一のアゴを打ち抜き、勝負あり。速水龍一が顔面からリングに崩れ落ちます。

ダウンした速水龍一に駆け寄ったレフェリーはカウントを数えることなく、試合をストップ。激闘の末、幕之内一歩が1ラウンド終了間際に優勝候補の速水龍一をKOで下し、悲願の決勝進出を決めました。ライバルたちの思いを拳に込め、逆境に打ち勝った末の逆転勝利でした。

粘り強いボクシングで、大番狂わせを演じた幕之内一歩は会心の勝利に大喜び。「決勝の舞台が決着の場だ。必ず勝ち残れよ」と言い残して鴨川ジムを去ったライバルの宮田一郎との約束を果たし、もうひとつの準決勝、宮田一郎と間柴了の試合を観戦します。

宮田一郎と間柴了の準決勝は、間柴了のフリッカージャブをショルダーブロックで防いだ宮田一郎が、すかさずカウンターを打ち込み、初回からダウンを奪う展開で始まります。2ラウンドに入ると、ダウンを奪われた間柴了が猛然と襲いかかりますが、宮田一郎が的確なカウンターを駆使して、主導権を渡しません。

ダウンしてもおかしくないカウンターの連続に誰もが宮田一郎の勝ちを確信した瞬間でした。間柴了が宮田一郎の足を踏みつけ、動けなくなったところへ強烈な右ストレートを叩き込みます。さらに畳みかける間柴了は、動きの止まった宮田一郎に強烈なパンチを連打し、ダウンを奪い返します。

予想外の光景に言葉を失う幕之内一歩。ライバルとの約束を果たすため、必死に立ち上がる宮田一郎。鬼の形相で勝負を決めようとする間柴了を退けて、宮田一郎は決勝進出を果たすことができるのでしょうか?決勝進出をかけた壮絶な死闘は第9巻で決着を迎えます。

ボクシング漫画「はじめの一歩」第8巻

目標の東日本新人王トーナメント決勝進出をかけて、優勝候補の速水龍一と準決勝で拳を交える幕之内一歩。「ショットガン」の異名を持つ速水龍一の連打に圧倒される幕之内一歩は起死回生の強打を叩き込めるのか?ライバルの宮田一郎と間柴了の準決勝も開戦。準決勝を制して頂点へ近づくボクサーは?ライバルたちの火花が散る「はじめの一歩」第8巻です。
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