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漫画「はじめの一歩」第9巻のレビュー

宮田一郎と間柴了の準決勝が決着!幕之内一歩と決勝で戦うボクサーは?

ボクシング漫画「はじめの一歩」の第9巻を読みました。第8巻で東日本新人王トーナメントの決勝進出を決めた幕之内一歩。ライバルの宮田一郎との約束を一足先に果たし、もうひとつの準決勝、宮田一郎と間柴了の試合を観戦します。

1ラウンドから試合の主導権を握り、得意のカウンターでダウンを奪った宮田一郎。しかし、2ラウンドに入ると、劣勢の間柴了が宮田一郎の足を踏みつけ、動けなくなったところへ強烈なパンチを叩き込み、勝利への執念をみせつけます。

ライバルのダウンに言葉を失う幕之内一歩。必死でダウンから立ち上がった宮田一郎ですが、足を痛めてしまい、自慢のフットワークを使うことができなくなってしまいます。2ラウンドが終わり、トレーナーを務める宮田一郎の父親は、最大の武器を失ってしまった息子に「棄権しよう」と言葉をかけます。

しかし、決勝進出を目指す宮田一郎の断固たる決意は変わりません。「いかなきゃ…アイツが待ってるんだ」の言葉を残し、ボクサー生命をかけてコーナーを離れます。3ラウンドが始ると、宮田一郎の足のケガに気付いた間柴了が猛然と襲いかかります。

足を痛め、身動きが取れない宮田一郎をロープに詰めて、強烈なパンチを連打する間柴了。サンドバッグ状態で耐える宮田一郎。防御を忘れて前進する間柴了に、宮田一郎のカウンターが炸裂しますが、体重が乗っていない「伝家の宝刀」で、勝利に対して並々ならぬ執念を燃やす間柴了の意識を刈り取ることはできませんでした。

幕之内一歩との約束の場を目指して戦い続ける宮田一郎。しかし、翼をもがれた天才を待っていた結末は、壮絶なKO負けでした。間柴了の左フックを浴び、リングへ沈んだ宮田一郎。ライバルの敗戦に言葉を失う幕之内一歩。東日本新人王トーナメントの決勝は、幕之内一歩と宮田一郎のライバル対決ではなく、幕之内一歩と間柴了の因縁の対決となりました。

試合後、医務室に運ばれた宮田一郎は、トレーナーを務める父親に伝言を残します。「すまなかった」の一言が、約束の舞台へ立てなかった宮田一郎から幕之内一歩へのメッセージ。宮田一郎との決勝戦だけを目標に努力を続けてきた幕之内一歩は、どこに怒りを向けていいのか、わからなくなってしまいます。

目標を失い、長時間サンドバッグを叩き続けた結果、拳を痛めてしまう幕之内一歩。自暴自棄になる愛弟子の姿を目にした鴨川会長は、拳のケガが治るまで、幕之内一歩と一緒にトレーニングを行い、徹底的なスタミナ強化を目指します。

決勝戦が目前に迫ったある日、ボクシング雑誌「ボクシングファン」の藤井記者の取材で、間柴了が交通事故で両親を失い、妹を養うためにボクシングをしていることを知った鴨川ジムのメンバー。並々ならぬ勝利への執念こそ、間柴了の強さの秘密です。

それぞれの思いを胸を、決勝戦の舞台へ上がる幕之内一歩と間柴了。因縁の対決を制して、東日本新人王トーナメントの優勝を飾るボクサーはどちらでしょうか?フェザー級の頂点をかけた大一番は第10巻で決戦のゴングを迎えます。

ボクシング漫画「はじめの一歩」第9巻

間柴了に足を踏みつけられ、自慢のフットワークを使えなくなってしまった宮田一郎。翼をもがれた天才は、ライバルの幕之内一歩が待つ決勝へ駒を進めることができるのか?祈るように試合を見守る幕之内一歩と決勝で対戦するボクサーは?それぞれの思いが交錯するボクシング漫画「はじめの一歩」第9巻です。
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