4階級制覇へ死角なし?絶頂期を迎えた「フィリピンの閃光」
「2012年、ノニト・ドネアは4試合戦うことになるだろう。2試合じゃもったいない!」と豪語したボブ・アラム。1999年に「ボクシング名誉の殿堂」入りを果たした敏腕プロモーターは、フィリピンが誇るボクシング界の宝を手放しで賞賛しています。
今や「パウンド・フォー・パウンド」のトップ5に挙げられるノニト・ドネアは、2月5日(アメリカ時間2月4日)、空位のWBOスーパーバンタム級タイトルをかけて親子で世界チャンピオンに輝いた実績を持つウィルフレド・バスケス・ジュニアと拳を交えます。
2011年10月に行われたオマール・ナルバエス戦の試合前、軽量後の数時間で体重が118ポンド(約53.5キロ)から131ポンド(約59.4キロ)へ跳ね上がり、減量苦が心配されるノニト・ドネアですが、「The Ring Magazine」の公式サイトによると、順調に減量が進んでいるようです。
「今朝はオムレツを食べたし、昨夜もおいしいディナーを食べたんだ。食べたいものを食べることができているおかげで、パワーもスピードも維持できているよ」と階級を上げたメリットを感じているノニト・ドネア。スーパーバンタム級転向後、初めての試合で元WBO世界スーパーバンタム級チャンピオンのウィルフレド・バスケス・ジュニアと戦うことを楽しみにしているようです。
【Photo:The Ring Magazine】
「すごい試合になると思うよ。僕たちは好戦的なボクサーだから、きっと、お客さんが退屈しない試合になるね。(試合会場の)テキサス州サン・アントニオのファンはボクシングのことを良く知っている。そんなファンの前で戦えることが楽しみだよ」と4階級制覇がかかる大一番に集中しています。
一方、プロモーターのボブ・アラムはすでにウィルフレド・バスケス・ジュニア戦の次を見据えています。「ウィルフレド・バスケス・ジュニアに勝ったら、次はホルヘ・アルセと戦うことになるだろう。それからトシアキ・ニシオカと戦わせたいんだ」と注目の発言。おおお、西岡利晃選手の名前が出ましたね!
「トシアキ・ニシオカだけじゃない。リコ・ラモスとギジェルモ・リゴンドーの勝者(すでに試合は終わっていますが、後日WOWOWで放送されるので、結果は伏せておきます)と戦う可能性もある。スーパーバンタム級はとにかく熱い階級なんだよ」とビッグマッチを示唆するボブ・アラム。「強豪ぞろいの激戦区で、年間4試合戦うなんて、よっぽど自信があるんだなあ」と思っちゃいます。
高まる最強論。止まらない勢い。激戦区の制圧に向けて走り始めた「フィリピンの閃光」はウィルフレド・バスケス・ジュニアを撃破し、4階級制覇を達成することができるでしょうか?ノニト・ドネアが「軽量級最強の拳」で黄金時代の扉を開けることができるのか、注目の大一番はまもなくゴングです。
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キャリア | ノニト・ドネア |