大本命はホルヘ・アルセ！アブネル・マレスも有力候補

4階級制覇を成し遂げ、「軽量級最強」の称号をほしいままにするノニト・ドネア。WBO世界スーパーバンタム級チャンピオンに君臨する「フィリピンの閃光」は2012年7月7日（日本時間7月8日）にIBFチャンピオンのジェフリー・マセブラと王座統一をかけて拳を交えます。

2012年3月末の時点で、ノニト・ドネアの対戦相手はサウスポーのクリスチャン・ミハレスが最有力でした。「同じサウスポーの西岡選手やギジェルモ・リゴンドーを意識したマッチメイクじゃない？近い将来、ドリームマッチが実現するかも」と期待していたボクシングファンも多いと思います。

ところがどっこい、ここに来て、事態は急展開を迎えます。ノニト・ドネアをプロモートするトップランクのボブ・アラムが「ドネアは7月7日にマセブラと統一戦を行う」とまさかの発表。思わず「うそっーん！オーソドックス（右構え）やん、マジで」と叫んでしまいました。

【Photo:The Ring Magazine】

ノニト・ドネアがジェフリー・マセブラと戦うことが発表されたことで、ノニト・ドネアが勝った場合、秋以降にメキシコ人ボクサー初の5階級制覇を達成したホルヘ・アルセと対戦することが現実味を帯びてきました。

さらに、ノニト・ドネアがオーソドックスのボクサーと対戦を希望したことで、秋以降の対戦候補に無敗のまま2階級制覇を成し遂げたアブネル・マレスの名前も浮上。日本の西岡利晃選手をはじめ、世界中の強豪がノニト・ドネアをターゲットにしています。

【Photo:The Ring Magazine】

数々の強豪から対戦オファーを受けているノニト・ドネア。ボクシングの軽量級を引っ張るスーパースターの今後の試合プランについて、ノニト・ドネアをプロモートするボブ・アラムは「Ring Magazine」の公式サイトで次のように語っています。

「アブネル・マレスが2階級制覇を達成したエリック・モレル戦はすばらしかった。マレスは偉大なボクサーだと思う。マレスとドネアが戦う可能性？もちろん、ある。でも、すぐに実現させることは難しい。対戦候補のリストに載っただけだ。順番を待つ必要がある」

「アルセが6月に予定されている試合に勝って、ドネアが7月のマセブラ戦に勝利すれば、ドネア対アルセの試合が実現することになるだろう。ドネアがマレスと戦わない理由はないが、割り込みはフェアじゃない」とノニト・ドネア対アブネル・マレスの可能性に含みを持たせながらも、早期実現については否定しました。

ノニト・ドネアがジェフリー・マセブラに勝てば、その次の大本命はホルヘ・アルセ。ゴールデンボーイ・プロモーションズが大きな期待を寄せるアブネル・マレスもスーパーバンタム級に参戦したことで、ノニト・ドネアの周辺が一気に慌ただしくなってきました。西岡利晃選手とノニト・ドネアの試合は実現するのかな？

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